熊本地震で大きな被害を受け、全面運休している第三セクター「南阿蘇鉄道」(高森町、17・7キロ)を支援しようと、地元の鉄道写真家宮本快暢(よしのぶ)さん(44)=南阿蘇村吉田=が同鉄道の写真を使った絵はがきや写真集を制作、売り上げの一部を寄付する取り組みを始めた。宮本さんは「全国に南阿蘇鉄道の魅力を伝え、支援の輪を広げたい」と力を込める。 宮本さんは埼玉県出身。全国のローカル鉄道を撮影する中で「谷も山も水田もある阿蘇の雄大な景色や、車両のかわいさにひかれた」と、南阿蘇鉄道沿線での定住を決意。2013年、阿蘇白川駅(南阿蘇村)近くに自宅を構え、以降も毎日のように撮影を続けた。 ところが同鉄道は、熊本地震でトンネルに無数の亀裂が入り、線路の一部も流失して運行が止まった。「何とか力になりたい」と、作品を絵はがきなどにして売り、義援金にすることを思い立った。 春に映える桜色の車両、雪に覆われた
豊肥線に新特急「あそ」 JR九州、8月の全線開通後 「あそぼーい!」も再開 熊本日日新聞 | 6月17日 11:00
熊本地震で線路や橋、トンネルが大きな被害を受けた第三セクター、南阿蘇鉄道(本社・熊本県高森町)が窮地に立たされている。本震があった4月16日から全線が運休。復旧に要する費用は少なくとも30億円と見込まれ、運行再開には1年以上かかるとみられている。一方で、同様に厳しい財政事情を抱える全国の三セク鉄道が「支援切符」の販売に乗り出すなど、薄日も差してきた。(吉国在) 高齢者ら支える 南阿蘇鉄道は、旧国鉄高森線を継承し、南阿蘇村など沿線の自治体が出資する第三セクターとして昭和61年4月に運行を始めた。阿蘇高原一帯の高森駅(高森町)-立野駅(南阿蘇村)間を結ぶ計10駅(路線距離17・7キロ)を走る。 熊本市や阿蘇市にある高校、病院へ通う学生や高齢者ら地元住民の足を支え、平成26年度の利用者は延べ約24万人。小さな機関車を前後につなげたトロッコ列車や、日本で最も長い14文字の駅名「南阿蘇水の生まれる里
4月14日に発生した熊本地震で、南阿蘇鉄道は全線の運行を見合わせた。安全を確認し、16日の朝から運行を再開する予定だった。しかし「本震」とされる16日未明の地震で甚大な被害を受けて不通となった。とくに立野~長陽間は、2つのトンネルで内壁の崩落や亀裂が見つかり、鉄橋の橋桁も損傷、線路は250mにわたって流出しているという。 それから3週間が過ぎ、もうすぐ1カ月になろうとしている。この地震では熊本電気鉄道や熊本市電、JR九州各線も大きな被害を開けた。これらの鉄道の復旧は着々と進み、残すは豊肥本線一部区間と南阿蘇鉄道全線となっている。どちらも復旧には膨大な費用がかかる。とくに南阿蘇鉄道の復旧費用は少なくとも30億円、鉄橋の架け替えが必要になると50億円ともいわれている。余震が続き、大雨によってさらに土砂災害が発生するおそれもあり、復旧費用の見積もりすら取れない状況のようだ。 JR九州の被災に関し
熊本県で2度の最大震度7を記録した一連の地震で、県は2日、寄せられた義援金が57億円余りになったと公表した。この日開いた第1回義援金配分委員会で、1次配分額を、死亡者・行方不明者1人当たりと、住宅が全壊した1世帯当たり、いずれも20万円とすることを決めた。6日にも被災市町村に振り込む。 県によると、義援金は県に直接寄せられた分と、日本赤十字社と共同募金会に寄せられた分を合わせて計約57億3千万円。義援金は、県、日赤県支部、県共同募金会の各幹部でつくる配分委が、被害に応じて市町村ごとの配分額を決める。熊本市などで住宅被害の調査が終わっていないことなどから、とりあえず総額の13%にあたる約7億5千万円を1次配分金とした。 配分委はまた、重傷者に2万円、住宅半壊の世帯に10万円を配分することも決めた。災害関連死の疑いについては、正式に関連死と認められれば対象になる。送金先の被災25市町村のうち、
熊本地震で第3セクター南阿蘇鉄道が、線路の流失などの被害を受け、全線運休になっている。年間の鉄道運輸収入がわずか約1億円の小さなローカル線。復旧には少なくとも1年以上かかるとみられており、約30年前の会社設立以降、最大の危機を迎え、支援の動きも出始めた。 南阿蘇鉄道は、熊本県南阿蘇村(立野駅)と同県高森町(高森駅)までの17・7キロを結ぶ。赤と青のカラフルなトロッコ列車が阿蘇カルデラの中を走る観光路線だ。渓谷に架かる高さ62メートルの鉄道橋「第一白川橋梁(きょうりょう)」(全長約166メートル)では徐行し、乗客は渓谷の絶景や、国の天然記念物に指定されている原始林の眺めを堪能できる。日本一長い駅名の「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」があることでも知られる。 同社によると、南阿蘇村立野地区の土砂崩れで線路が約250メートルにわたって流失。同地区の橋梁の基礎部分に亀裂が入り、2本のトンネルで無数
「すべての道は熊本に通じる」とは、蒲島郁夫前知事が熊本県内の道路整備に向けた意気込みを語る際に使ってきたフレーズ。地域高規格道路などの骨格的な道路や鉄道網は、地域・産業の活性化はもちろん大規模災害時の重要性も注目されています。連載企画「移動の足を考える」では、熊本県内の〝足〟の現在の姿を紹介し、未来の形を考えます。 学んで得する!お金の話「まね得」 お金に関する知識が生活防衛につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得を目指す記者と一緒に楽しく学んでいきましょう。 ※次回は「相続・贈与は難しい」前編。7月12日(金)に更新予定です。
熊本県の南阿蘇村と高森町を結ぶローカル線、南阿蘇鉄道(立野-高森、17・7キロ)が熊本地震の深刻な被害を受け、全線運休している。土砂崩れで線路が寸断され、トンネルの亀裂や線路のゆがみなどが多数発生。全線復旧には最短でも1年以上、工事費用30億~50億円がかかる見通しだ。 被害が特にひどいのは、山深い地域を走る立野-長陽間で、約250メートルにわたって土砂が線路内に流入。第一白川橋梁(きょうりょう)では橋桁にひずみ、立野橋梁では橋脚にひびが生じている。さらに二つのトンネルで内壁が剥がれたり、無数の亀裂ができたりした。線路のゆがみは全線に及び、温泉施設を併設する「阿蘇下田城ふれあい温泉」駅では、駅舎の瓦が線路に降り積もった。車両への被害はなかった。 運営会社によると、被害を把握する目視の調査は終わったが、詳細な確認はこれからだ。周辺道路も地震で寸断され、危険箇所も多く、復旧の手順も決まって
トロッコ列車で知られ、熊本地震で大きな被害を受け運行を休止した第三セクター、南阿蘇鉄道(熊本県高森町)が、全面復旧までに1年以上かかる見通しになっていることが28日、同社などへの取材で分かった。土砂崩れが相次いだ南阿蘇村の住民らが生活の足として利用しており、高森町は、学校が再開する5月9日から代行バスを運行する方針。 南阿蘇鉄道は1986年に営業を開始し、立野駅(南阿蘇村)~高森駅(高森町)の全長17.7キロを結ぶ。通常の列車に加え、週末や観光シーズンなどに1日2往復するトロッコ列車で人気を集めるが、地震でトンネルや鉄橋に亀裂が入るなどし、全線で運行を休止した。 同社が調査したところ、特に南阿蘇村西側の立野地区の被害が甚大で、渓谷にかかる日本初の鉄道用鋼鉄アーチ橋「第一白川橋梁(きょうりょう)」は壊れ、立野駅から東へ約1.2キロの線路上には約250メートルにわたって土砂が流れ込んでいた
熊本県の阿蘇山南麓(なんろく)を横断するローカル線の南阿蘇鉄道が、熊本地震で甚大な被害を受けた。復旧の見通しは立っていない。未曽有の危機を救おうと、東日本大震災で被災した路線をはじめ各地の「ローカル線仲間」たちが動き出した。 窓ガラスのないトロッコ列車が高さ60メートルの鉄橋を渡り、原始林を抜ける――。毎週末の光景は、16日の「本震」で一変した。 線路には土砂が流れ込み、鉄橋上の線路はゆがんだ。トンネルの内壁には亀裂が入った。駅舎内に温泉施設がある阿蘇下田城ふれあい温泉駅では、屋根瓦が大量に落ちて線路上に散乱した。 高森(同県高森町)―立野(南阿蘇村)の約18キロを結ぶ。国鉄民営化で廃止された高森線を引き継ぎ、第三セクターとして1986年に営業を始めた。観光客の利用が多く、2014年度は約24万人が乗り、トロッコ列車による収益が45%を占めた。従業員はわずか13人。地震から10日以上が過ぎ
杉山淳一(すぎやま・じゅんいち) 1967年東京都生まれ。信州大学経済学部卒。1989年アスキー入社、パソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年にフリーライターとなる。PCゲーム、PCのカタログ、フリーソフトウェア、鉄道趣味、ファストフード分野で活動中。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。著書として『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』『A列車で行こう9 公式ガイドブック』、『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」、Twitterアカウント:@Skywave_JP。 南阿蘇鉄道の支援へ、第三セクター4社が連携 熊本地震で被災した鉄道路線の復旧が進んでいる。九州新幹線は4月27日14時台から全線で運行を再開した。不通区間はJR九州の豊肥本線肥後
南阿蘇鉄道は25日、熊本地震にともなう復旧義援金の口座を開設したと発表した。16日未明の地震で甚大な被害を受け、現在も運転再開の見通しは立っていない。 最大震度7を観測した4月14日の地震で運転を見合わせた後、4月16日始発から運転再開を予定していたが、16日1時25分頃、最大震度7を観測する地震が再び発生。南阿蘇村で震度6強を観測し、南阿蘇鉄道も全線で運休を余儀なくされた。国土交通省の災害情報でも、南阿蘇鉄道の施設被害に関して、「立野駅~長陽駅間トンネル内壁クラック、橋梁に変状等が認められるが詳細不明(4/16)」と報告されている。 とくにトンネルや鉄橋が被害を受けたことから、「鉄道の復旧には、多数の費用が予想されます」と同社。被害に対する義援金の問い合わせも多いため、専用の口座が開設されることになったという。義援金名は「熊本地震 南鉄復旧義援金」で、各金融機関からの振込みのみ、4月25
熊本地震の影響で運休中の高森線を運営する第三セクターの南阿蘇鉄道は4月25日、復旧義援金を受け付けるための銀行口座を開設した。 同線は熊本地震の本震とみられる地震で大きな被害を受け、4月16日から運転を見合わせている。国土交通省がこれまでにまとめたところによると、高森線では立野~長陽間(熊本県南阿蘇村)のトンネル内壁クラックや、橋りょうの変状などが確認されているが、詳細は分かっていない。南阿蘇鉄道が今回公表した写真では、土砂崩れで線路が流失した姿が映し出されている。 南阿蘇鉄道は「多くの皆さまから義援金送付先の問合せもあり、専用の口座を開設することといたしました」としており、義援金は全て復旧財源として活用するという。口座番号など詳細は南阿蘇鉄道のウェブサイトで公開している。 高森線は、立野~高森(高森町)間17.7kmを結ぶ鉄道路線。1928年2月に国鉄線として開業したが、1981年9月に
熊本地震により橋やトンネルなどに被害が発生し再開の見通しが立たない南阿蘇鉄道が、義援金を受け付ける口座を開設しました。 橋やトンネルに被害 再開の見通し立たず 立野駅(熊本県南阿蘇村)と高森駅(同・高森町)を結ぶ第三セクターの南阿蘇鉄道は2016年4月25日(月)、復旧義援金を受けるための銀行口座を開設したと発表しました。同社の路線では14日(木)から続く熊本地震によって甚大な被害が発生。特に橋やトンネルで被害が生じており、いまのところ運転再開の見通しは立っていません。 運転再開の見通しが立っていない南阿蘇鉄道の被害状況(写真出典:南阿蘇鉄道)。 南阿蘇鉄道によると、義援金の送付先について多くの人から問い合わせがあったこともあり口座を開設。復旧には多額の費用がかかると予想されることから、寄せられた義援金はすべて復旧財源として活用するとしています。 「熊本地震 南鉄復旧義援金」を受け付ける口
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