本書の目的は、「考える」ということを新しく定義し直し、それを伝えることにある。 昨今のAIやロボットの隆盛、または仕事の生産性を高めようという背景から、人間に与えられた最後の武器である「考える」力を養おうという動きが加速している。 皆さんも職場で、上司から「考えろ、考えろ」とハッパをかけられることは多いと思う。 しかし実際のところ、「考えるとは何か?」が本当にわかっている人はわずかであろうし、ましてやそれをひと言で伝えることは難しい。 そこで本書では、考えるとはどういうことかを“感じる”ことができるように書いた。 本書は読む本というより“浴びる”本である。本書を読み進めることで、読者は自然と自分の抱えている問題が解決されていくのを実感できると思う。(「はじめに」より) これは、『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』(山口揚平著、プレジデント社)の冒頭に書かれた著者のことば。
