やはりと言うべきか、まさかと言うべきか、JR九州が自社株を取得することを決めた。 発表では株主の還元を理由に挙げ、発行済み株式の2%に当たる320万株、取得総額100億円を上限に、自社株を取得すると発表した。 200億円の社債を発行し、自社株買いの財源に充てるという。弊社「東経ビジネス」(書店で発売中)秋号の特集で株主の圧力が増すだろうと指摘した通りとなった。 青柳社長はファーツリー社関係者や海外の投資家とも面談し、総合的に判断した結果、自社株買いを決定したという。 ファーツリー社は6月の株主総会で、最大720億円にのぼる自社株買いを提案。否決されたものの、賛成は34%に及んでいた。要するに、今回の自社株買いは株主からの要求を無視出来なかったということだろう。 しかし、同じようにもうひとつ無視出来ない問題がある。現在不通となっている日田彦山線だ。復旧については地元住民との折衝が続いているが