公園はどうやってつくられるのか、考えたことはありますか? 2017年、都市公園法の改正が話題になりました。公園の誕生から約150年、都市公園法の制定から約60年が経過した日本の公園の歴史の中で、公園づくりのあり方はどう変わってきたのか。振り返るとともに、これからの時代はどのようになっていくのか、考えてみました。 日本の公園の歴史 日本ではじめて「公園」という言葉が使われたのは、明治6年。政府が地方自治体に対して「人々が皆楽しめる場として、公園にふさわしい土地があれば申し出るように」というお達し(太政官布達)を公布しました。これによって、寛永寺(上野公園)や増上寺(芝公園)の境内などが、日本初の公園に指定。その後、日本初の洋式公園である日比谷公園など、少しずつ新しい公園も整備されてきました。 昭和31年、都市公園法の制定によって「都市公園」の設置と管理の方針が明確化され、整備目標も設定されま