さて、今回は珍しく文学のお話です。もはや説明は要らないと思いますが、「ハムレット」や「リア王」といった歴史的な傑作で知られ、英国ルネサンス後期にあたる16世紀末から17世紀に活躍した英の劇作家ウィリアム・シェークスピア。「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」「輝くものすべて金にあらず」といった多くの名言でも知られる彼ですが、実は飢饉(ききん)に乗じて自分の不正蓄財に走ったうえ、脱税の疑いなどで起訴され、刑務所行き寸前だったことが英研究者らの調査で明らかになったのです。 ■カネ、カネ、カネ…本当に“食えない野郎” 貧しい人々の立場に立ち、彼らの権利を擁護するため数々の名作を世に送り出したといわれる彼ですが、今回、明かされたもうひとつの顔は、代表作「ベニスの商人」に登場する非情な金貸しシャイロック顔負けの笑えない金の亡者ぶりだったのでした…。 3月31日付英紙デーリー・メール(電子版