【世界一貧しい大統領インタビュー】「富を求めるよりも人生には大切なことがある」「広島へ行くのは日本人へのリスペクトです」… 先ごろ初来日した南米ウルグアイの前大統領、ホセ・ムヒカさん(80)は、敬意を込めて「世界でいちばん貧しい大統領」と呼ばれている。その人柄が日本でも共感を集め、関連書籍は飛ぶように売れている。約1週間の滞在は私的訪問だったにもかかわらず、各地を訪ねた様子がテレビ番組などで紹介された。4月6日に東京都内で開かれた記者会見と合同インタビューで語られたムヒカさんの言葉を、一問一答スタイルで詳報する。 〈記者会見は、東京都千代田区のKADOKAWA富士見ビルに約100人の報道陣を集めて行われた。登壇したのはムヒカ氏と夫人のルシア・トポランスキさん、それに『ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領』(角川文庫)の著者、エルネスト・トゥルボヴィッツさんとアンドレス・ダンサさんの4人