兵庫県西脇市の新型コロナウイルス対策などに役立ててもらおうと、竹内保治さん(74)、直美さん(75)夫妻=同市=が15日、市に5千万円を寄付した。2人は片山象三市長から感謝状を受け「負担が掛かっている病院のスタッフをいたわってほしい」と話した。 保治さんは現役時代、自動車メーカーの営業担当として働き、退職後は直美さんと喫茶店を経営。5千万円は、直美さんが父から受け継いだアパートの家賃や、ビルのテナント収入などを積み立てたという。 2人は本紙の2月の記事で西脇病院の収益が落ち込んでいることを知ったという。子どもがいなかったこともあり、「残りの人生は年金で暮らしていける」と寄付を決めた。 同市役所で行われた感謝状の贈呈式では、片山市長が「西脇病院の職員は、市民のために力を合わせている。2人からの励ましに金額以上の勇気をもらった」と感謝した。 保治さんは「貯金を持っていても、銀行に置いておくだけ