重回帰分析の結果を読み取る指標のひとつ「決定係数」。1に近いほど分析の精度が高いことを表します。しかし、決定係数だけに気を取られていると分析結果を読み違えてしまうことも。決定係数を正しく理解しましょう。 回帰分析の分析結果で一番気になるものの一つが決定係数ではないでしょうか。 決定係数とは、回帰分析によって求められた目的変数の予測値が、実際の目的変数の値とどのくらい一致しているかを表している指標です。 回帰分析には、y=ax+bという式で表すことができる単回帰分析と、説明変数が複数ある重回帰分析があります。まずは単回帰分析から見ていき、決定係数とは何か? を考えてみましょう。 単回帰分析における決定係数 単回帰分析ではy=ax+bの形で目的変数(y)の値を予測しますが、あくまで「予測値」のため実際の目的変数の値とは完全に一致しません。 そのため、何を説明変数(x)とするかによって、「予測が