遅ればせながら『さかなのこ』を見た。想像していた以上に、さかなくんの「魚一筋」の人生を描いていた。性別を感じさせない、のんさんの演技も素晴らしかった。 子供の頃に生き物が好きな人は、たいていは「歩く図鑑」と呼ばれ、生態に詳しくなり、生物部に入り、大学で専門課程を学び、と言うレールが引かれていると思いがちだ。しかし、さかなくんはその道ではなく、まったく独自の道を進んでいたのが印象的だった。 魚が好きすぎて、勉強に身が入らず、専門家の道には進めなかった。興味対象としての魚というだけでなく、魚に共感し、魚と対等に接し、魚の世界に没入し、魚を描くことに没頭する独自の感性は、普通の道を進むことを許さなかった。仕事を転々としながらも、魚への愛、得意な絵、天真爛漫なキャラクターで、悩みながらも独自の道を切り開いた。 興味深かったのは「魚を食べる」ことに抵抗がないことだ。むしろ「美味しく食べる」ことも魚好
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