20時45分。銚子電鉄「外川(とかわ)行き」の最終電車に乗るため、JRから銚子電鉄のホームへ向かうと、何やら怪しいピンク色の電車が停まっていた。正面には「生姜ピンクニュージンジャー号」なるヘッドマークが誇らしげに掲げられている……え、何何何? 銚子電鉄とは千葉県銚子市を走るローカル鉄道。経営状況がまずいため「まずい棒」や「鯖威張る弁当(サバイバル弁当)」を販売するなど “自虐” ならぬ “自ギャグ” をウリにしていることで有名だ。真っ暗なホームにポツンと佇むピンクの電車……嫌な予感しかしねぇぇ。 ・絶対にあきらめない銚子駅 ちなみに銚電の銚子駅は、ネーミングライツ(駅名愛称命名権)により、2018年1月1日に「絶対にあきらめない 銚子駅」へと生まれ変わった。度重なる経営危機を何度も乗り越えてきた銚子電鉄の精神がそのまま駅名となっている。 絶対にあきらめない強い気持ちで電車を走らせる銚子電鉄