オリンピックの年に「回る寿司」登場!そういえば東京オリンピックの年、昭和39年に忘れられないことがありました。師匠である「京橋与志乃」吉祥寺支店の親方・斉藤實さんが、「新ちゃん、御茶ノ水の方に面白い寿司屋ができたらしいから行ってこいよ。寿司が回ってるんだってさ」と言うのです。最初は何のことだかわかりませんでしたが、そう、回転寿司なんですね。昭和33年に大阪の立ち食い寿司屋がはじめた新商売で、なんでもビール工場のベルトコンベアを見て閃いたとか。店の名は「元禄寿司」といいました。 その後、そこいら中に回転寿司の店ができるのに時間は掛かりませんでした。一方で、「ショーケースに付け台のカウンター」という伝統的な店構えの寿司屋はめっきり減って、代わって登場してきたのがまな板や皿に寿司を載せて出すスタイルの店です。 5年ほど前に店を改装したとき、カウンターを頼んだ大工の親方が、「付け台造りの職人がいな
![「寿司屋の親父のひとり言」第11回「昭和の寿司屋」(おとなの週末) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3318fd8a35d7c4422569bb4bc99ef8c7bbd073a4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnewsatcl-pctr.c.yimg.jp%2Ft%2Famd-img%2F20220619-01266500-matomeshi-000-1-view.jpg%3Fexp%3D10800)