大規模言語モデル(LLM)は、あらかじめ学習した内容の範囲でしか回答できない。そこで、個々の企業に特有な情報などをプロンプトに組み込んで回答の精度を上げる仕組みが「RAG(検索拡張生成)」だ。ただしRAGの導入は一筋縄ではいかない。RAGの導入時に注意すべき点を解説し、RAGの未来を展望する。 第4回 知られざるRAGの真のインパクト、ノーコードで動く「万能業務マシン」が実現 この特集ではここまでRAG(検索拡張)を導入する際に企業が陥りがちな落とし穴とそれを回避するノウハウを紹介してきた。第4回では「RAGの未来」をテーマに、技術の最新動向や今後の展望を解説する。 2024.11.06 第3回 実運用では細かい工夫が不可欠なRAG、導入後にも継続的な改良やユーザー教育 導入は簡単でも回答精度を出すことが難しい生成AI技術の「RAG」。第3回ではRAG導入後に企業が陥りがちな落とし穴である