自らを宣伝ツールと化し、ユーザーと接する異色の宣伝マン 引き続きアニメビジネスを追う。 今回は、アニメを中心とした映像作品の製作・販売大手であるアニプレックスで宣伝プロデューサーを務める高橋祐馬氏に話を聞く。ネット上では「ゆま」というニックネームで活動し、『劇場版 空の境界』『化物語』などヒット作の宣伝を手がけてきた。 氏の宣伝手法は従来のものとは異なっている。たとえば人気ライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(以下、『俺妹』)のアニメ化発表を、自社サイトやアニメ誌ではなく、作中にも登場する秋葉原系ニュースブログ「アキバBlog」で初公開するなど型破りだ。 また、ゆま氏は都条例問題に端を発して企画されたアニメコンテンツエキスポ(ACE)の総合プロデューサーに抜擢され、その準備や調整に奔走した人物でもある(その後ACEは東日本大震災の影響で中止)。 連載で繰り返し触れているように、
いい出会いを見逃すな 1.学生時代 | 2.「出会い」と脚本家という職業 攻殻機動隊シリーズや、ヱヴァンゲリヲン新劇場版。いろんなところで話題に上がるこれらのアニメのスタッフロールにも、実は東大卒の人物の名前がある。 脚本家として活躍なさっている櫻井圭記さんだ。今回は大学時代のお話や、今のお仕事に進まれた経緯などを伺った。 日本を勘違いしていた小中時代 小学生のころはロンドンに住んでいて、中学の時日本に戻りました。そのため、日本について間違った知識を植え付けられていました。例えば、「日本男児たる者は女性に一途な思いを伝える時に、和歌を贈るもの」だと思っていたんです(笑)。だから必死に古文や和歌の勉強をして、いつも電車で見かける女の子に和歌を贈ったりしていました。でも、いくら待っても全然返歌がこない。「OKでもNGでも返歌はあるんじゃないか」と思い悩んでいたんですが、友達に「お前ばかじゃない
(C) 中村光/スクウェアエニックス・荒川UB製作委員会 アニメに詳しい人なら「新房昭之監督」「シャフトの演出」に一家言あるかもしれない。 グラフィックデザインのようなポップな色づかい。めまぐるしく変わるカットがあったかと思えば、何秒もポーズを変えずにしゃべりつづけるキャラクターが登場する。早口のセリフがポンポン飛びかい、次のシーンでは静かなモノローグと叙情的な光景が……。そんなトリッキーな演出が何よりの魅力だ。 「荒川アンダー ザ ブリッジ」も、そうした「新房演出作品」のひとつ。 荒川の河川敷を舞台に、個性豊かな人々が繰り広げる、時におかしく、時にじんとさせられる日常。監督に、なぜそんな演出をするのか聞いてみると、それは「これがアニメ制作現場」という常識のとらえなおしに端を発するものだと語ってくれた。 アニメという作品づくりに集まったスタッフは、新房監督にとって「誰」なのか。ばらばらの人
法律的な事には詳しくないのですが、 個人に渡された設定資料などは、記念にとっておいたり、捨てたりは裁量にまかされますが、 それをお金に換えるのは多分、版権に触れる事で、本来できないはずです。 特に、作画を担当した者から直接オークションに出されていたら問題ありです。 そんな事をしたのが周囲に知られたら、その人はずっと、後ろ指を指され続けでしょうね。 少なくとも、私の周囲ではそうです。 (当方、作画の一員です) でも、人にあげた物が、回りまわってオークションに出るのは、現実には止めようがないですよね。(多分、法律ではだめと 言えると思うのですが)困ったものです。 それにしても、オークションでは、どうみても資源ゴミとして出されたのが流れたとしか 思えない物もありましたが、ほんとに、どうなっているのでしょうね。
フィルムコミックが作る新たなビジネス ライツビジネスにおいてライツの出口を模索する動きが続いていますが、今年に入り映像から切り出した静止画を利用したビジネスが相次いでスタートしました。 「動かない映像」ビジネス 「シネマンガ」をご存知でしょうか?一般的にフィルムコミックと呼ばれるこの出版カテゴリーでは、従来アニメの映像から切り出した静止画をコマ割り編集しフキダシの台詞をつけたコミックが主流を占めていました。しかし今年の6月TOKYOPOP(*)がスターウォーズの実写映像から切り出した静止画を使用した同種のコミックを発行したことにより、フィルムコミックにメジャーな実写映画を利用するという新たな出口が誕生しました。 映像を切り出し静止画として利用する試みはケータイの分野でもすすんでおり、今年の3月にはアニメ製作会社のトムスエンタテインメントが、アニメの映像から切り出した画面にフキダシの
無料で67万枚配布 アニメビジネスを変える一手 時間差をつけて映像の事業展開を行ない、収益機会の最大化を図るウィンドウ・ウィングモデル、そして、作品への認知・共感を高めて関連製品でのビジネスを展開するグッドウィルモデル。この2つを紹介した「メディア維新を行く」アニメ編第2回にはアニメ視聴者だけでなく、業界関係者からも様々な反応があった。 その中でグッドウィルモデルの典型例として、「ブラック★ロックシューター(B★RS)」を取り上げたところ、まさにその展開を担う、グッドスマイルカンパニーの安藝貴範(あきたかのり)社長ご本人からコメントを頂いた。 元々アニメーションの制作費の回収は、「鉄腕アトム」の時代に遡る。アトムの商品化(お菓子や玩具などにキャラクターを提供し、そのロイヤリティを得た)ビジネスに原点がある。 そして現在、アニメDVDの販売が芳しくない中、フィギュアを中心としたビジネスを展開
ドワンゴと角川グループホールディングスは10月28日、包括的な業務提携を行うと発表した。角川グループが来年4月に本格スタートする電子書籍プラットフォーム「Book☆Walker」とニコニコ動画(ニコ動)を連携させるほか、角川グループが保有するアニメなどコンテンツのニコ動での展開を広げる。 角川の電子書籍プラットフォーム「Book☆Walker」で購入した電子書籍の一部を、ニコ動で新たに提供予定の電子書籍ビューワ「ニコニコビューワ(仮称)」で閲覧できるようにする。 角川グループのコンテンツを配信する公式チャンネルもニコ動に設置。ニコ動で活躍するクリエーターを発掘・育成し、角川グループでの書籍化、コミック化、アニメ化につなげるための番組を検討するほか、将来は両社で、ニコ動でしか見られないオリジナルアニメを制作・配信することも検討する。 ニコ動(ニコニコ生放送)では、角川グループが関わっているア
アスキー総研は2010年3月、コンテンツに関する国内初の大規模定点調査「MCS(Media&Contents Survey)」を発表した。そして9月にはそのMCSを元に、簡単な操作でクロス集計が行なえるiPad向けアプリケーション「MCS Elements」をリリースし、話題を集めている。今回は、アスキー総研所長の遠藤諭氏にMCSのデータから見えるアニメ消費の今を聞いた。 失われた富はどこへ行ったのか? まつもとあつし「以前、変わるアニメ業界というテーマで、アニメDVD・Blu-rayの売上が落ちていること、しかしネット配信がその減少分を補えていない、ということを取り上げたところ、かなりの反響がありました」 遠藤「富が失われて、どこかに行ってしまったわけだ。タイトルが減ったからというわけではないの?」 まつもと「確かにタイトル数は減っています。日本動画協会の調査によれば、ピークだった200
角川グループがYouTubeにアップロードされた自社グループ コンテンツから得た告収入が、昨年末に月間1000万円の大台を超えていることが明らかになった。 角川グループホールディングスは2008年1月にグーグルと提携を行い、動画共有サービスのYouTube上で協業することを明らかにした。その後、自社がアップロードするコンテンツだけでなく、ユーザーが自社のコンテンツを利用してアップロードした動画も積極的にビジネスに活用することを決めた。 角川グループはユーザーがアップロードした自社コンテンツの動画を自社の基準により、掲載許諾(公認バッジ付与)の是非、広告掲載、収益の配分などを決定する。角川グループが許諾をするコンテンツには、PV以外の短い本編やMADと呼ばれる二次創作が含まれていることなどが発表当時大きな話題を呼んだ。また、広告を付加することでビジネスでの収益化も目指した。 今回月間10
「中国に対して怒ったぞ!外交カードとして、中国で流通する海賊版に対して訴えてやれ」みたいな意見もちょこちょこ見かけたが、これ、外交カードになるのだろうか。 中国でコンテンツは、音楽だろうと本だろうとゲームだろうと動画だろうと無料なのが基本。若き消費者は有料コンテンツを買おうとしないので、プラットフォーム側でコンテンツ配信権をコンテンツホルダーから買って、広告収入を得ることでビジネスが成り立っている。 どっかの動画サイトが契約なしで勝手に配信すると、コンテンツホルダーが損害賠償を請求する。そうしたニュースは去年、一昨年あたりから随分聞くようになった。北京五輪の開会式動画とか、政府イベントの動画でない限り、中国政府は海賊版動画絡みのゴタゴタに介入せず、裁判所任せにしている。政府は絡んでないが、損害賠償の話はよく聞くようになり、中国国内のコンテンツについては、意外かもしれないが、無料ではあるが
戦記コミックの第一人者として知られる小林源文の人気漫画をフルCGアニメーション化した『CAT SHIT ONE(キャット・シット・ワン) THE ANIMATED SERIES』(笹原和也監督)が、劇場公開前の7月17日よりYouTubeで全編無料公開される。企業の独占スポンサードによって実現したもので、映画連動広告の新しいビジネスモデルとして注目される。 そのほかの場面写真 同作は、ユーモラスな動物キャラクターが活躍する架空ベトナム戦記。原作シリーズは翻訳版が米国、スペイン、ポーランドなどでも出版されている人気タイトルだ。アニメ版は22分の短編作品で、テロリスト集団に捕らえられた人質を救出すべく、現場へ向かったウサギ(由来は米兵、USA GI)の特殊部隊員、パッキーとボタスキーが、救援を待たず、たった2人での奇襲攻撃を企てるエピソードが描かれる。 製作は、特撮モノで知られる円谷プロ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く