小田切博『戦争はいかに「マンガ」を変えるか アメリカンコミックスの変貌』(2007年NTT出版、2500円+税)読みました。 (1)アメリカンコミックスに対する日本における理解不足・誤解の蒙を啓き、(2)「9-11」により、アメリカンコミックスがいかに変化したかを論じ、(3)ひるがえって日本マンガの状況はどやねん、という本です。 冒頭にこうあります。 まず最初にはっきりいっておきたいのは、私たちはアメリカンコミックスというメディア、文化について知っているような振りをするのはいい加減やめるべきだ、ということである。 この部分を読んで、アメリカンコミックスについてほとんど知らないわたしの同居人も、「ケンカ売ってる?」と言っておりましたが、そのとおり、これはまちがいなくケンカを売ってる本であります。 あとがきにはこのように。 本書で書かれている事柄の多くは熱心なマンガ読者にとってすら聞いたことも
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