[フランクフルト 17日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は、ギリシャ危機の波及回避に向け国債買い入れを余議なくされたが、政府の不良資産買い入れ機関「バッドバンク」化する可能性があり、ひいてはインフレ懸念につながるおそれがある。 5月17日、ECBは国債買い入れを余議なくされたが、政府の不良資産買い入れ機関「バッドバンク」化する可能性も。写真は4月、フランクフルトのECB本部前で撮影(2010年 ロイター/Kai Pfaffenbach) 財政難に陥った国々の市場金利の引き下げにつながるため歓迎する声がある一方、ドイツ連銀のウェーバー総裁はマネーサプライ拡大でインフレを引き起こす可能性があり行き過ぎた措置と批判した。 民間銀行はギリシャなどの保有したくない国債をECBに回すことで、デフォルトリスクが移転することになる。ECBのプログラムでは社債買い入れも視野に入れており、理論上は買い入れ