「夢幻泡影」は、不治の奇病で余命幾許も無いと宣告された主人公の土屋久遠が、悔いの無いように満足して死んでゆく道を選んだ物語。彼が死を迎えるために用意した屋敷で欲望の赴くままに生きて行くという人間の生と死をテーマにしたマルチシナリオの18禁アドベンチャーゲーム。 このように書いてしまうと、大正時代な雰囲気もあってシリアス展開で重苦しいと感じられてしまうだろうが、実際にはパロディネタやウィットなジョークも目一杯散りばめられている。 プレイヤーの選択によってシナリオが変化していく、選択肢型マルチシナリオのゲームなので、エンディングの結末はプレイヤー次第。そのED数は40を超える。 実の妹と近親相姦なんてパターンもあり、昔ながらのかなり癖のある作品で好き嫌いは分かれると思いますが、随所にアリスソフトらしいおバカEDなどもあり、魅力的な点は多々あります。やはりこれは名作と言えるのではないでしょうか。