ひょんなことから、ボスにつれられて文教族のセンセイ方の会合の末席にくわえていただいた。 なにを隠そう、実は、私は父親の職業の都合で、小学校、中学校と転校をくりかえした。 2年から長くても、3年に一度は、転校する定めにあった。 数えてみれば、小中の義務教育課程、9年間で、5回転校している。 その経験を話せ!というのだ。 正直いってスポーツ音痴で、懸垂が一回もできなかった。体格も平均値より、やや小柄。しかも、やや肥満というか、小太り。 色白で、小学校から眼鏡をかけていて、外で遊ぶよりも家の中にいて、少年少女文学全集やSF小説みたいなものを読んだり、プラモデルをつくっているのが好きな、内向的な少年だった。 いわゆる、オタク系の少年だったかもしれない。しかし、残念ながら、当時は、PCもプレステもなかった。でも勉強はややできた。どこの学校に転校しても、だいたい、学年のトップ5にははいった・・・・・・