本誌直撃時の小池都知事。無言で去っていった 「僕は(PCR検査で)陽性だったので、まわりの皆さんは、気をつけてください」 東京の台所、で働く仲卸業者のAさん(40代)夫妻は、目の前でマグロの「せり」を担当する男性X氏の言葉を聞き、耳を疑った。「なぜ、コロナ陽性なのに働いているんだ……」。11月中旬、の「水産卸売場棟」でのことだ。 11月に入りでは、新型コロナの感染者が爆発的に増えている。そこで協会は、仲卸業者約480社の従業員3000〜4000人を対象に、市場内で大規模なPCR検査を自主的に実施した。すると11月だけで、129人の感染(11月26日時点)が判明したのだ。 Aさん夫妻は、感染者の数だけではわからない、の “惨状” を訴える。 「Xさんは、その後も、平然と『せり』に出ています。なぜ陽性なのに出てきているのか尋ねた人がいて、『症状も出ていないし、もう陰性になったから大丈夫なんです