九州電力の「やらせメール」問題を調査した第三者委員会の元委員で、九電の組織風土を診断した東洋英和女学院大の岡本浩一教授(社会心理学)が31日、福岡市で記者会見し、古川康佐賀県知事の発言をやらせの発端としない九電を「立派」と擁護、委員長を務めた郷原信郎弁護士の言動に疑問を呈した。 岡本氏は、26日に郷原氏らが元委員4人の連名で九電取締役に伝えた緊急メッセージについて「(知事をかばう)従来の姿勢への反省がない限り、信頼は回復できない」という項目に反対だったとし、九電を人にたとえ「知事の真意は分からないが『全部自分が悪い』という人は立派な人」と話した。郷原氏が委員会最終報告後も発言を続けていることを「驚いている」と語った。 やらせメールの発端が知事発言かどうかについては「確定する必要はなかった」とし、「問題は九電ではなく、国にある」と持論を展開。「あれをやらせというのがよくない。今回はやりすぎも