人種差別的な意味合いを含む英語の日常表現に対して、使用を問題視する動きが出ている/Photo-Illustration: Getty Images/CNN (CNN) 単語や言い回しは社会のあらゆる側面に浸透している。 住宅業界では「マスターベッドルーム」、コンピューターの世界では「ブラックリスト」や「ホワイトリスト」の単語が使われる。日常表現としては「ソールド・ダウン・ザ・リバー(裏切られる)」という慣用句もある。 その多くはすっかり定着しているため、米国民は使用するかどうか改めて考えたりはしない。ただ、こうした言葉の中には奴隷制度の歴史に直接のルーツを持つものや、今になって黒人に関する人種差別的な考え方を想起させるようになったものもある。 米スミス大学のエリザベス・プライアー准教授(歴史学)は「『奴隷』や『主人』のような言葉は私たちの語彙(ごい)に深く組み込まれており、ほとんど無意識の