(CNN) 2019年から20年にかけてオーストラリアで発生した大規模な山火事は巨大な火山の噴火と同等の量の煙を大気中に放出していたことが、2つの衛星で集めたデータを活用した新研究から明らかになった。 この年の山火事シーズンは史上最悪級の被害を出し、10万平方キロの土地が焼失。死んだ動物の数は10億匹を超えたとみられ、多くの種が絶滅の危機に近づいた。 イスラエル生物学研究所とワイツマン科学研究所の研究者らが調べたところ、山火事の結果、空気中に長時間浮遊する微粒子「エアロゾル」の光学的厚さ(AOD)は過去最大を記録したという。これは山火事で立ち上った煙が成層圏にまで達したことによる。 20年初頭の時点で、煙は上空35キロメートルまで届き、大気の2番目の層である成層圏に到達していた。これは旅客機が飛行する高度をはるかに上回る。 大気の層で最も下に位置する対流圏であれば、エアロゾルが漂う時間は数
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