逃亡と裏切り、内ゲバが始まる 韓国のチョ・グク法相が辞任した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領には、もちろん痛手だ。左翼運動が終わるサインは「逃亡」と「裏切り」、それに「内ゲバ」と相場が決まっている。法相辞任は、文政権の「終わりの始まり」とみて間違いない。 チョ氏は会見で「これ以上、私の家族のことで大統領と政府に負担をかけてはいけない、と判断した」と語った。娘の不正入学や不正蓄財問題などで批判される中、検察改革の私案をまとめたのを機に、ここが潮時と見定めたようだ。 政権の潮目が変わったのは、10月3日に開かれた「反・文在寅」集会だった。主催者発表の300万人動員はさすがに大風呂敷としても、写真や動画で見る限り、会場の1つである光化門広場は、参加者の人並みで埋め尽くされていた。大変な数である。 このまま法相に居座れば、集会とデモが収まらないだけでなく、最悪の場合、警察や軍の離反が起きる可能性も