相模原市は23日、市内にある空き家解消を促進するため、おおよその解体費用や土地の売却価格が無料で分かるサイトを運営する「クラッソーネ」(名古屋市中村区)と連携協定を結んだ。市はサイトを広く紹介し、空き家をめぐる家族会議などで判断材料にしてもらう考えだ。 空き家の所有者は、スマートフォンなどで同社の「すまいの終活ナビ」に接続し、画面に従って土地・建物の面積や最寄り駅などを入力。AIが実勢価格などを基に解体費用や土地の売却価格などを算出する。所有者が希望すれば、サイトから解体業者や不動産業者に具体的な見積もりを依頼することもできる。 「すまいの終活ナビ」は、国土交通省の空き家対策モデル事業として採択されており、同社は横浜市や川崎市など全国69の自治体と協定を結んでいる。同社によると、これまでに約10万件の空き家の処分に関する算出が行われた。