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イネを食べ荒らすジャンボタニシ(品種名スクミリンゴガイ)の被害が兵庫県内で急増している。2020年度の被害面積は過去最大を記録。土の中で越冬する生態を踏まえ、県病害虫防除所(加西市)は、田植えまでにトラクターで田んぼを耕運し、貝を砕いて防除するよう呼び掛けている。(山路 進) ジャンボタニシは、水田や水路の土中で越冬し、県内では3月下旬に活動を再開。4月ごろから雑草や水路などに産卵し、田植え後から約3週間までの茎が軟らかい時期にイネを食べる。卵は濃い桃色で、300個程度の塊で産み付けられる。有害な線虫が寄生しており、県は卵を素手で除去しないよう呼び掛ける。 県によると、県内での被害は県央から淡路島南部に及ぶ。被害面積は、11年度の0・1ヘクタールから16年度には24・4ヘクタールに拡大。暖冬に伴い、越冬するジャンボタニシの増加が被害拡大の要因と考えられるという。 厳冬で18年度は縮小したが
位置情報アプリを使い暴走場所を共有、目的地は「インスタ映え」で決定-。スマートフォンの普及など環境の変化や世代交代に伴い、暴走族が様変わりしてきている。兵庫県警交通捜査課などは2019年3~7月、兵庫や大阪で集団暴走し信号無視などをした15~18歳の少年ら計102人を摘発した。その捜査過程で見えた、近年の暴走の形態とは。(堀内達成) 「最近の暴走族は、友達がいる場所が地図で分かるスマホのアプリを使っていますね」と県警担当者が明かす。バイクで数人が走り始めると、アプリでその動きに気付いた仲間が同じ方向へと走りだす。さらに、別の仲間も「俺も」と次々合流していくのだという。 かつて暴走族といえば、所属するチーム名を誇示し、固定メンバーが数十人単位で、日時を決めて走る形態だった。それが近年は、インターネットの会員制交流サイト(SNS)で緩やかにつながり、その場その場で少人数が短時間走る形が主流に。
任期満了に伴い4月4日告示、同11日に投開票される兵庫県宝塚市長選に、兵庫県議の門隆志氏(53)=同市選出、日本維新の会=が立候補する意向を固めたことが15日、分かった。維新が兵庫県内の首長選に独自候補を立てるのは、2017年の神戸市長選以来となる。 門氏は大阪府河内長野市出身。大阪教育大を中退し、イベント運営会社経営などを経て、15年の兵庫県議選で初当選した。県議会の維新会派で幹事長などを務め、現在2期目。 神戸新聞社の取材に対し門氏は「コロナ禍で家計が急変した人を支援し、中期的には保育所の整備など子育て支援や観光産業を支える。市財政の立て直しにも取り組みたい」と意欲を示した。 宝塚市長選を巡っては、3期目の中川智子市長(73)が退任を表明。弁護士の山崎晴恵氏(51)と県議の森脇保仁氏(68)=自民党推薦=の2人が立候補を表明している。(大盛周平、石沢菜々子)
神戸市選挙管理委員会は16日、今秋に予定される市長選で、候補者名が印刷された投票用紙に丸印を付ける「記号式投票」を採用する、と発表した。これまで候補者名を書き込む「自書式」だったが、より簡単な方法で無効票や疑問票を減らす狙い。記号式投票は、近畿2府4県の自治体で唯一とみられる。 1962年と70年の公職選挙法改正で、自治体が地方議員や首長選挙の投票方法を自書式か記号式かを条例で定めて実施できるようになった。19年末時点で全国の228自治体が首長選での記号式を採用している。 市選管事務局によると、記号式は有効票の割合を増やすことが期待される。単独選挙だった13年の市長選の無効票は7262票で、全体の1・61%だった。 ただし、記号式でも○を二つ以上付けたり、○と×が混在したりした場合などは無効。投票用紙が立候補締め切り後に作成されるため、期日前投票や不在者投票は自書式のままになる。2種類の投
兵庫県尼崎市議の光本圭佑氏(41)の政治ポスターに「人気アニメ『鬼滅の刃』のデザインを流用しているのではないか」との指摘が相次ぎ、所属する日本維新の会兵庫県総支部「兵庫維新の会」は8日までに、光本氏を厳重注意処分とした。 ポスターは党副代表の吉村洋文大阪府知事とのツーショットで、「鬼滅」主人公の着物柄と似た緑と黒の市松模様を背景にしている。さらに「鬼滅」のタイトルロゴと似たデザインで「維新の会」と書かれ、登場人物のせりふ「心を燃やせ!」の文言もあった。 光本氏によると、原作漫画の出版元、集英社(東京)に市松模様などの使用が権利侵害に当たらないかどうか確認した上で、今回のポスターを200部作成。1月下旬から約50部を掲示したところ、ネット上で指摘が殺到したため、全て回収したという。 光本氏は「政治に関心の薄い世代に興味を持ってもらおうとデザインを決めたが、ご迷惑をおかけした方や不快な思いをさ
新型コロナウイルスの感染拡大で病院や療養施設に入れない感染者が増加する中、自宅療養者を抱える家族の生活は困難を極めている。買い物にすら出ることができず、孤立感と不安ばかりが募る。介護が必要な高齢者が感染しても入院先が見つからず、家族に感染が広がったケースもある。(高田康夫) ■高齢患者の介護で自身も感染 兵庫県内にある介護福祉施設では年末から年始にかけクラスター(感染者集団)が発生。デイサービスの利用者10人以上が感染した。ケアマネジャーとして働く40代女性によると、利用者は、その施設でサービスが受けられなくなるだけでなく、訪問介護などのサービスも断られ、家族が介護しなければならなくなった。 ある利用者宅では、介護をしていた家族に感染が拡大。その後、利用者は亡くなり、家族は入院することになってしまい、みとることも葬儀に出ることもできなかったという。 女性は「高齢者の場合は、すぐに入院ができ
国際的評価の高いウクライナ出身のセルゲイ・ロズニツァ監督によるドキュメンタリー映画3本が30日から、神戸市中央区元町通4、元町映画館で公開される。 「国葬」(2019年)は、旧ソ連の独裁者スターリンの国葬を記録した貴重なアーカイブ映像を基に製作。未公開映画「偉大なる別れ」(1953年)のために全土で200人弱のカメラマンが撮影した長時間の映像素材で、リトアニアで発見されたものを再編集した。 モスクワなど各地で弔問の長い列ができ、「偉大な指導者」の死に涙する群衆の姿が映し出される。 中国の周恩来ら各国共産党幹部、東側指導者が次々モスクワに。追悼集会の司会はフルシチョフ。後継者となるが後に失脚するマレンコフや、銃殺されるベリヤが弔辞を述べている。 「粛正裁判」(2018年)がとらえるのは1930年、8人の知識人や技師が西側と通じて破壊工作をしたと認定した産業党事件の法廷。当時のプロパガンダ映画
26年前の1月17日早朝。阪神・淡路大震災で倒壊した阪神高速神戸線で前輪が宙に浮き、辛うじて高架部分に踏みとどまったバスの写真は、日本中に大きな衝撃を与えた。ドライバーの一人として乗車していた帝産観光バス(本社・東京)京都支店の安井義政さん(59)は「偶然が重なって(車体が)踏みとどまった」と振り返る。(太中麻美) 冬のスキーシーズンで、毎日のようにゲレンデへのバスが運行されていた。安井さんは先輩ドライバーと2人一組で、14日夜に信州へ向け出発。16日夜、関西への帰路に就いた。 大津、京都、大阪で乗客の大半が下車し、最後のバス停となる神戸へ向かった。車内には女性客3人と先輩、自分の計5人。先輩がハンドルを握り、安井さんは隣の席に座っていた。 突然ドン、と衝撃が走り、空がフラッシュをたいたように光った。その後は上下左右に激しく揺さぶられ、目の前には空と高速道路の路面が交互に飛び込んできた。「
兵庫県尼崎市議会の会派「維新の会」が政務活動費(政活費)を使って発行した広報紙などを巡り、「所属議員の宣伝スペースが大きいのは違法」として、市民オンブズ尼崎の会員3人が5日、同会派に20万9380円を返還させるよう稲村和美・尼崎市長に求める訴訟を神戸地裁に起こした。 訴状によると、対象としたのは、同会派が2019年度に発行した「維新の会通信」の夏号と秋号、同会派のホームページ。所属議員7人の顔写真や個人情報を載せた部分について「調査研究活動との合理的関連性はなく、宣伝という要素・側面が濃厚」とし、不当な公金支出だと訴える。 昨年、市民オンブズ尼崎は返還を求めて住民監査請求を実施。市監査委員は政活費の一部を返還させるよう勧告したが、稲村市長は返還請求していない。
「助かっても一生、人工呼吸器につながれるかもしれません」と暗に呼吸器の断念を迫られたこともあったという女性=30日午後、兵庫県内 リハビリのため大阪府内の病院に入院中だった80代の父親を、新型コロナウイルス感染により今月16日に亡くした兵庫県阪神地域の50代女性が30日、神戸新聞社の取材に応じた。重症者病床が逼迫(ひっぱく)する中、女性は人工呼吸器を父親に使うかどうか、病院側から7回も問われた。「年齢もお高い」と暗に断念を迫られたことも。「私が『要らない』と言えば、父は死ぬ。元気だった父がコロナになり、人工呼吸器を使うことはそんなに悪いのか」と声を震わせた。(霍見真一郎) 欧米では、人工呼吸器をどの患者に優先的に使うかという議論が起きたが、日本ではこうした「順序付け」を行政は否定していた。 女性の父は大阪府在住。認知症の妻を7年ほど介護していたが、今年3月に妻が施設に入ってからは1人暮らし
兵庫県三田市役所内にある「三田キッピー食堂」で、会員制交流サイト(SNS)のフォロワーが千人以上の人は特定のメニューが無料で食べられるキャンペーンが始まった。情報拡散力のある人に来店してもらい、店のPRにつなげる狙いがある。 インスタグラム、ツイッター、フェイスブックのフォロワー(閲覧登録者)、もしくは動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネル登録者が千人に達している人が対象となる。 メニューを撮影し、「キッピー食堂」「三田市役所」などのハッシュタグを付けて投稿してもらうと、ジャンボチキンカツ定食(税込み700円)、ジャンボチキン南蛮定食(同800円)のいずれかが無料になる。いずれも約300グラムの鶏肉を使っており、皿からはみ出そうなボリューム感。中嶋泰之店長(29)は「インパクトがあるのでSNS向き。食堂のことをたくさんの人に発信したい」と話している。当面は続ける方針。 午前11時~午後
関西小劇場界の人気俳優と劇作家が作る、Kiss FM KOBEの短編ラジオドラマ「STORY FOR TWO(ストーリー・フォー・トゥー)」。年末恒例のクリスマススペシャルが23日午後7時~同55分に放送される。25回目の今回は「約束のクリスマス」がテーマ。コテコテのお笑いから、聖夜らしいロマンチックな物語まで、ユニークな4作品を楽しめる。 同番組は「愛」をテーマにした5分ほどのラジオドラマで、毎土曜午後9時55分~10時に放送している。カップル、初対面など一組の男女が時にばかばかしく、時に小じゃれた愛の物語を小気味よく繰り広げる。 1996年から続く長寿番組で、19日までの放送回数は1290回を数えた。クリスマス特番にはたみお(ユリイカ百貨店)、嘉納みなこ(かのうとおっさん)、合田団地(努力クラブ)、福谷圭祐(匿名劇壇)と、4人のレギュラー作家が1本ずつ提供している。 嘉納の「10年後の
兵庫県議会の最大会派・自民党は11日、次期知事選の対応を決める「知事選挙等検討調査会」(議員14人で構成)を開き、多数決で金沢和夫副知事(64)を支援する方針を決めた。 自民は8月、同調査会を設置。これまでに4度会合を開いてきた。井戸敏三知事の県政を検証し、世代交代も含めて検討を進めた。 井戸氏が11日午前、議会本会議で退任の意向を表明すると、急きょ5回目の会合を開催。これまで支援候補について、所属議員全員に聞き取りをしたが、一部は金沢氏の支援に後ろ向きだった。 関係者によると、議論はこの日も決着せず、最後は14人のメンバーが1人ずつ推したい人物の名前を挙げた。最終的に多かったのが金沢氏で、方針が決まったという。ただ、一部議員からは「議論を尽くしてほしい」との声もくすぶっている。(紺野大樹)
兵庫県内では21日、新たに10歳未満~90代以上の男女153人の新型コロナウイルス感染が確認された。発表自治体別では、神戸市=32人▽姫路市=22人▽尼崎市=14人▽西宮市=17人▽明石市=3人。このほか県所管65人の居住地別では、伊丹健康福祉事務所管内(伊丹市、川西市、猪名川町)と、龍野健康福祉事務所管内(宍粟市、たつの市、太子町、佐用町)が14人ずつだった。 猪名川町の生駒病院内の介護医療院ではこの日までに、職員3人と入所者4人の計7人が感染し、クラスター(感染者集団)が発生。12日に初めて職員の感染が明らかになり、入所者、職員の計108人が検査を受けた。介護医療院以外の病棟への広がりはないとして、外来などは通常通り続ける。 またクラスターが起きていた宝塚リハビリテーション病院(宝塚市)では、新たに医療従事者の女性2人の感染が判明。同院の感染者は職員6人、患者15人の計21人となった。
新型コロナウイルス感染症について、著書などで積極的な情報発信を続ける神戸大大学院医学研究科の岩田健太郎教授(感染症治療学)がこのほど、北摂情報文化懇話会(事務局・神戸新聞北摂総局)の10月例会でオンライン講演した。岩田さんは今年2月、集団感染があったクルーズ船に入り、感染リスクの高い状況を動画サイトで訴えた。科学的な根拠に基づいて自ら考えることの重要性を説き、「感染予防には人同士の間隔を2メートル取るのが基本。これができない際にはマスクでリスク低減を」などと具体的に解説した。要旨は次の通り。(高見雄樹) 2011年、焼き肉店でユッケを食べた人が腸管出血性大腸菌による集団食中毒になった。厚生労働省は翌年、牛の生レバー(肝臓)の提供を禁止した。私はおかしいなと思った。牛肉を出して病気になった事例で、レバーを禁止にした。肉とレバーは違うものなので論理的な整合性がない。 私は確かめてみた。12年7
■ノンフィクションライター 松本 創さん(50) お隣の大阪が揺れている。11月1日に「大阪都構想」の住民投票を控え、「変える」「変えない」の言葉が飛び交う。住民投票では、大阪市をなくして四つの特別区へと枠組みを変える賛否が問われる。神戸市と同じ政令指定都市の大阪市がなくなると何が変わるの? 兵庫に住む私たちに影響は? 都構想を看板政策にする「大阪維新の会」と、それを取り巻くメディアを取材してきたノンフィクションライター松本創さん(50)は「ふわっとした、何か変えてくれそうというイメージ先行の危うさ」を指摘する。新型コロナ対応でも首長の発信力でも、しばしば比較される大阪と兵庫。松本さん、この行方どう見てますか。(山崎史記子) -5年前の1回目の住民投票後に出版された著書「誰が『橋下徹』をつくったか 大阪都構想とメディアの迷走」(2016年、日本ジャーナリスト会議賞)が、再び読まれているそ
ファッションブランド「KENZO」の創業者で、世界的デザイナーの高田賢三(たかだ・けんぞう)さんが4日、新型コロナウイルス感染のため、パリ郊外の病院で死去した。81歳。姫路市出身で、故郷への強い愛着で知られた。 「僕の古里は日本で一番美しいお城のある街」。高田さんは、出身を問われると決まってそう答えた。25歳でパリへ渡り、世界のモードを一新したKENZO。比類ないセンスは、伝統的な美意識が日常に溶け込んだ姫路の地で育まれた。 生家は姫路城北東の野里地区。芸者の行き交う花街で、7人きょうだいの三男として育った。1945年夏の姫路空襲で自宅が焼失するなど、戦争の爪痕が残る時代だったが、小学校に上がると宝塚歌劇に熱中。姉たちの影響で少女雑誌も読みふけり、繊細で女性的な感覚を磨いた。 姫路西高校では勉学に励む一方、姫路市内に増えてきた映画館に通い、欧米の生活文化に憧れた。長姉の通う神戸の洋裁学校を
「反社(はんしゃ)」-。芸能人の闇営業問題などを通じ、「反社会的勢力」の略語として広く知られるようになった言葉だ。その弊害や注意喚起が叫ばれ、新型コロナウイルスが社会を揺るがす中でも、反社が関わる犯罪は後を絶たない。背景には、反社に加わる若者の存在がある。なぜ彼らは裏社会に身を置くのか。過去の取材ノートから、特殊詐欺の「受け子」だったある若者の話を紹介する。 2018年秋。詐欺罪の被告として法廷に立った山本美咲=仮名=の姿は、20代前半にしては幼く見えた。弁護士や検察官の質問に答える声は弱々しく、関西で活動する犯罪グループの一員とは、にわかに信じ難いほどだった。 同年夏、美咲は兵庫県内の高齢女性宅を訪ねた。「キャッシュカードを受け取りに来ました」。銀行員を装い、暗記した文章をそらんじる。「疑われている」と感じたが、女性からはカードを渡された。 同じ日に別の高齢男性宅も訪れ、同様の手口でカー
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