ティファニーで朝食を / トルーマン・カポーティ(著)、村上春樹(翻訳) 第二次大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった……。 表題作ほか、端正な文体と魅力あふれる人物造形で著者の名声を不動のものにした作品集を、清新な新訳でおくる。 現代アメリカ文学の重要な作家の一人とされるトルーマン・カポーティだが、まだ読んだことがないから1冊読んどくかと思ったのである。だが最高傑作と言われる『冷血』はドキュメンタリーだし、やはり小説という事であれば映画化作品でも有名な『ティファニーで朝食を』かな、と思いこの作品を手に取った。新潮文庫『ティファニーで朝食を』は表題作の中編「ティファニーで朝食を」のほか3篇の
![カポーティの中短編集『ティファニーで朝食を』を読んだ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6c8b1b9a88c67258c63a56cb9ddf8c941b640104/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51W46fDr1vL._SL500_.jpg)