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ブックマーク / www.cinra.net (546)

  • クィアパルム受賞『ジョイランド』が描く家父長制の苦しみ。「男性に必ず幸福をもたらすわけではない」 | CINRA

    『第75回カンヌ国際映画祭』で「ある視点」審査員賞とクィア・パルム賞を受賞したパキスタンの映画『ジョイランド わたしの願い』が、10月18日より公開された。 パキスタンの大都市で、保守的な中流家庭で生まれ育った主人公・ハイダルは、就職先となるダンスシアターでトランスジェンダー女性のビバと出会い、を持ちながらも、強く惹かれていく。一方、ハイダルのムムターズは仕事にやりがいを感じていたが、義父から仕事を辞めて家庭に入り、子供を産むことを強く望まれてしまう。 家父長制に縛られる人々を繊細な映像と豊かな登場人物で描き、パキスタンでいったんは上映禁止になるなどの話題を呼んだ作品だ。CINRAでは作を手がけた33歳の新鋭サーイム・サーディク監督にオンラインインタビューを実施。トランスジェンダー当事者の起用をはじめ、さまざまな立場の女性たちを描いた理由などについて聞いた。 ※記事の終盤で、物語の結

    クィアパルム受賞『ジョイランド』が描く家父長制の苦しみ。「男性に必ず幸福をもたらすわけではない」 | CINRA
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    kiku72 2024/10/26
  • 「推し」の健康、考えていますか? 振付演出家の竹中夏海が語るアイドルの労働問題 | CINRA

    アイドルの健康」を、もっとみんなで考えよう——。 2009年からコレオグラファー(振付演出家)として活動し、500人以上のアイドルを指導してきた竹中夏海さん。アイドルの心と体の健康についての問題提起や、それをケアするための活動もしている。2021年には、見えないものにされてきたアイドルの健康問題にクローズアップした著書『アイドル保健体育』を出版。 竹中さんへインタビューし、著書『アイドル保健体育』を書いたきっかけをはじめ、竹中さんが立ち上げたアイドル専用ジムのことなど、アイドルの健康と労働問題について、たっぷりと語ってもらった。 —竹中さんが取り組んでいる「アイドルの健康」という課題について、お話をおうかがいしたいと思います。2021年に出版された著書『アイドル保健体育』を何度も読みました。著書では「推しの健康を考えていますか、考えていく空気をつくりませんか」という呼びかけを何度もしてい

    「推し」の健康、考えていますか? 振付演出家の竹中夏海が語るアイドルの労働問題 | CINRA
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    kiku72 2024/10/23
  • 山中瑶子監督が語る『ナミビアの砂漠』。無意味に過ごす時期があってもいいし、一生それでもいい | CINRA

    カナ(河合優実)は脱毛サロンで働く21歳。甲斐甲斐しくカナの世話を焼く彼氏・ホンダ(寛一郎)との同棲中に、クリエイターのハヤシ(金子大地)と関係を持つ。そしてホンダと別れハヤシと同棲生活をスタートさせるのだが、カナは次第に心のバランスを崩していく――。 9月6日公開の『ナミビアの砂漠』は、デビュー作『あみこ』で注目を集めた山中瑶子監督の約7年ぶりとなる長編映画。主演を務める河合優実に当て書きしたという「カナ」は、破天荒で自己中心的だが、自身の心の声を聞き逃さない純粋さと賢さがある、目が離せなくなる魅力を持った主人公だ。 山中監督はこのカナという人間をどのように描いていったのだろうか。またどうしてカナを描こうと思ったのか。記事では、山中監督とプライベートでも交流がある、「肌蹴る光線」(映画の上映 / 執筆活動を軸としたプロジェクト)の井戸沼紀美を聞き手に迎えインタビューを実施。いまを生きる

    山中瑶子監督が語る『ナミビアの砂漠』。無意味に過ごす時期があってもいいし、一生それでもいい | CINRA
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    kiku72 2024/09/14
  • 愛する「場所」を記録するのに資格はいらない。英ジャーナリスト、エマ・ウォーレンと翻訳者が語る | CINRA

    かけがえのない大切な場所。思い出の場所。そこに行くと安心する場所。誰しもに、特別な場所があるのではないだろうか。 カルチャーイベント『SHIBUYA SLOW STREAM』(以下、SSS)の一環として翻訳されたイギリス人ジャーナリストのエマ・ウォーレンさんによる『Document Your Culture』は、そんなあなたにとって大切な場所の記録の仕方を教えてくれる。企画からリサーチ、インタビュー、出版まで、はじめての人にもわかりやすく丁寧にカルチャーの記録方法が記載されている書。 翻訳したのはSSSの実行委員会メンバーの一人であり、日のナイトライフカルチャーを通して都市介入のアイデアを紹介するZINE『都市はわたしたちのダンスフロア』を出版している阿久根聡子さんだ。今回、そんな音楽をこよなく愛し、スペースやコミュニティに強い関心を寄せる二人の対談が実現した。 阿久根さんが翻訳した『

    愛する「場所」を記録するのに資格はいらない。英ジャーナリスト、エマ・ウォーレンと翻訳者が語る | CINRA
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    kiku72 2024/09/11
  • 「心配の時代」に響く『インサイド・ヘッド2』。監督とプロデューサーに聞く歴代最高ヒットの理由 | CINRA

    ディズニー&ピクサーの人気作『インサイド・ヘッド』(2015年)が、9年の月日を経て帰ってきた。映画『インサイド・ヘッド2』では、ティーンエイジャーとなった少女・ライリーのもとに「感情の嵐」がやってくる。人生の転機を迎えた彼女は、経験したことのない感情を抑えきれず、やがて自分らしさを見失いはじめ……。 脳内の「司令部」にいるのは、前作から再登場するヨロコビやカナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリに加え、大人の感情であるシンパイやイイナー、ダリィ、ハズカシ。心理学の世界を愉快で楽しいストーリーに落とし込みつつ、最後には深い感動をもたらす作劇と演出が全世界で絶賛され、作は『アナと雪の女王2』(2019年)を超えて、アニメーション映画として歴代最高のヒット作となった。 あらすじ:少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中

    「心配の時代」に響く『インサイド・ヘッド2』。監督とプロデューサーに聞く歴代最高ヒットの理由 | CINRA
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    kiku72 2024/08/09
  • パリオリンピック新競技「ブレイキン」ルールや歴史を解説。音楽を流すDJも存在 | CINRA

    パリオリンピックで「ブレイキン」の競技が8月9日23:00からスタートする。 初めてオリンピックで開催されるブレイキン。2020年の東京オリンピックから採用されたスケートボードと同じくストリートカルチャーが発祥であることに加えて、競技にDJやMCが存在することも大きな特徴だ。 日人選手の活躍も期待される同競技の歴史やルール、技などについて解説する。 ブレイキンは1970年代にアメリカ・ニューヨークのサウスブロンクス地区で、アフリカアメリカ人やラテン系アメリカ人の若者たちによって誕生したストリートダンス。 1970年代のブロンクスは社会的な危機に直面しており、特に南部のいくつかの地区は、異なるギャングが支配する区域に分かれていたが、平和を願う人々の尽力により数十人のギャングのリーダーたちによる話し合いが行なわれ、平和協定が結ばれた。 協定が結ばれると、対立していたギャングのメンバーは「ブ

    パリオリンピック新競技「ブレイキン」ルールや歴史を解説。音楽を流すDJも存在 | CINRA
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    kiku72 2024/08/09
  • 矢野顕子がMIDI時代にリリースした全13作品がサブスク解禁 | CINRA

    矢野顕子がMIDI時代にリリースした全13作品がApple Music、Spotifyなど各音楽配信サービスで配信スタートした。 配信作品は、坂龍一との共同プロデュースで制作された『ごはんができたよ』や、リック・マロッタ、デヴィッド・スピノザ、ウィル・リーらが集結し、ニューヨークで録音された初のセルフプロデュース作『ト・キ・メ・キ』、YMOのメンバーや大村憲司が参加した『オーエス オーエス』など。 配信作品一覧 『長月 神無月』 『いろはにこんぺいとう』 『ト・キ・メ・キ』 『東京は夜の7時』 『ごはんができたよ』 『ただいま。』 『愛がなくちゃね。』 『オーエス オーエス』 『BROOCH』 『峠のわが家』 『GRANOLA』 『good evening Tokyo』 『WELCOME BACK』

    矢野顕子がMIDI時代にリリースした全13作品がサブスク解禁 | CINRA
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    kiku72 2024/07/25
    “『東京は夜の7時』 『ごはんができたよ』 『ただいま。』”
  • 大貫妙子、坂本龍一とのコラボ作『UTAU』を振り返る。ふたりの特別な関係性を感じさせる演奏の秘密 | CINRA

    今では他人と 呼ばれるふたりに 決して譲れぬ 生き方があった - 大貫妙子“風の道”より(1982年発表のオリジナルアルバム『Cliché』収録曲) 1970年代から作曲・編曲、アレンジ、プロデュースなどを通じた深い関わり、特別な関係性があった大貫妙子と坂龍一。2010年、ふたりは『UTAU』というコラボレーションアルバムを発表。ここには“風の道”をはじめとする大貫妙子の過去の楽曲をはじめ、坂龍一の過去の楽曲に大貫が新たに歌詞をつけたものなどが「ピアノと歌のみ」というシンプルな構成で収められている。 そんな作が14年越しに初のアナログ化、そのライブツアー東京公演を収録した『UTAU LIVE IN TOKYO 2010』も初めてBlu-rayとしてリリースされた。さらに現在、坂龍一が音響監修を手がけた109シネマズプレミアム新宿で限定上映されており、7月15日には大貫妙子が登壇する

    大貫妙子、坂本龍一とのコラボ作『UTAU』を振り返る。ふたりの特別な関係性を感じさせる演奏の秘密 | CINRA
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    kiku72 2024/07/20
  • 私が選挙に行く理由。折坂悠太、柚木麻子、SIRUP、曽我部恵一、コムアイ、三宅唱ら11人が寄稿《都知事選》 | CINRA

    7月7日に投開票される東京都知事選挙。21回目となる今回は、過去最多の56人が立候補しています。 私たちの暮らしにおいても、芸術文化においても、政治は複雑に絡み合っています。首長や議員を決める選挙は、政治の根幹でもあるでしょう。選挙権がある人にとって、一票に込める思いはそれぞれあるのだと思います。 あなたはどうして選挙に行き、投票をしますかーー。芸術文化に携わっているアーティストやライター、作家の方々の計11人に、その理由を寄稿してもらいました。 ISOさん、折坂悠太さん、コムアイさん、近藤銀河さん、SIRUPさん、SYOさん、鈴木みのりさん、曽我部恵一さん、堀由貴子さん、三宅唱さん、柚木麻子さん(五十音順)が、コメントを寄せてくださいました。 政治家は法を犯しても償わなくてよい。利益誘導は好き放題してよい。税金の使い道を黒塗りで隠匿してもよい。会見で忖度しないメディアは排除してよい。不都

    私が選挙に行く理由。折坂悠太、柚木麻子、SIRUP、曽我部恵一、コムアイ、三宅唱ら11人が寄稿《都知事選》 | CINRA
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    kiku72 2024/07/05
  • Corneliusが語る、レコーディング環境30年の変遷。AI時代でも「自分にフィットするやり方を選ぶだけ」 | CINRA

    今年ソロ活動30周年を迎えたCorneliusが、近年発表してきたアンビエント色の強い作品を中心に再構築したアルバム『Ethereal Essence』をリリースし、7月に東京と京都でアニバーサリーライブを開催する。 Corneliusの30年の歴史は、レコーディング環境の進化とともにあったと言っていいだろう。外部のスタジオから事務所内の簡易的なスタジオへと場を変え、Pro Toolsを用いたDTMベースの制作へと移行して、現在ではハードウェアは用いず、楽器もごく一部でしか使われず、レコーディングのほとんどがプラグインで完結。そんな変化と呼応しながら年代ごとにサウンドデザインを突き詰めたことにより、現在では世界中にファンを持つCornelius独自の音楽性が形成されてきた。 今回のインタビューではそんなレコーディング環境の変化を軸にして、30年の歩みを振り返ってもらうとともに、『Ether

    Corneliusが語る、レコーディング環境30年の変遷。AI時代でも「自分にフィットするやり方を選ぶだけ」 | CINRA
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    kiku72 2024/07/05
  • 「ドイツ人目線」で読んだ小説『関心領域』の特異性とは?文筆家マライ・メントラインが紐解く | CINRA

    メイン画像:©Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved. 小説『関心領域』を通例の文脈で「あの映画の原作」と紹介するのにはいささか抵抗がある。というのも、特に日では、公開当初から凄まじい訴求力を見せた映画版(ジョナサン・グレイザー監督)の存在感が大きく、隠喩に満ちたその内容の「解題」を求める意図で書を手にする人が多いと予測され、その場合、キャラ構築や舞台設定など多岐にわたる差異により、読者が面らうこと必至だからだ。 ありていにいえば『関心領域』とは、ナチス第三帝国に関する、ある「共通命題」を突く文芸作品と映像作品のユニット的名称である。双方、観念的な因果関

    「ドイツ人目線」で読んだ小説『関心領域』の特異性とは?文筆家マライ・メントラインが紐解く | CINRA
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    kiku72 2024/06/20
  • 『フェミニスト、ゲームやってる』近藤銀河インタビュー。マイノリティにとって、ゲームが持つ力 | CINRA

    映画音楽など先行する表現メディアと同じように、現代のビデオゲームシーンも多様なアイデンティティを持つクリエイターとプレイヤーで構成されている。にもかかわらず、ビデオゲームにおいてはそうした現実を可視化するような言説は少ない。 一般ゲームメディアではエンターテインメントとしての情報提供が先走るのもあってか、ゲームで描かれるマイノリティのアイデンティティに言及した評論や記事が登場することはまだ多くない。現行の映画や文学批評で行なわれることが、ゲームでは決して普通ではない。 そんななか、先日出版されたゲーム評論書『フェミニストゲームやってる』(晶文社)は、この一冊だけで見えにくかった状況を可視化するかのようだ。書はタイトル通りフェミニズムの観点からさまざまなタイトルを取り上げている。それだけではなく、クィアや身体障害者など広範なマイノリティの視点で評しており、過去のゲーム評論とは一線を画し

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    kiku72 2024/06/14
  • 初の有料開催となった『文学フリマ東京38』会場レポ。第一回から今回までの歴史を振り返る | CINRA

    文学フリマのことを“文芸フリマ”と言い間違えがちな知人がいる。文“学”というやや硬めの表現ではなく、やや柔らかめで、もっと広い領域を指していそうな“文芸”と呼びたくなる感覚は、わかる気がする。運営する側の一般社団法人文学フリマ事務局が「文学作品展示即売会」と表現するこのイベントは、年々規模を拡大し、日各地で開催されるようになった過程で、意外に幅広い分野をあつかうようになったからだ。 5月19日に東京で38回目、全国通算で91回目となる『文学フリマ東京38』が開かれ、私も行ってきた。東京流通センターの会場には開場30分前に着いたが、すでに数百メートルの待機列ができている。定刻の正午より列が動き、間もなく入場してみると、12時台のうちは近年の開催ほどには混んでいないと感じた。 私は2002年にスタートした文学フリマに初期からしばしば訪れてきたが、コロナ禍での中止を経た直後の『第三十一回文学フ

    初の有料開催となった『文学フリマ東京38』会場レポ。第一回から今回までの歴史を振り返る | CINRA
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    kiku72 2024/06/03
  • 「発注」から日本社会を考える──若林恵×tofubeats対談。渋谷キャスト7周年祭をレポート | CINRA

    若林恵(左)とtofubeats tofubeats(とーふびーつ) 1990年、神戸出身。音楽プロデューサー、DJ。中学時代から音楽活動を開始し、高校3年生の時に国内最大のテクノイベントWIREに史上最年少で出演。その後、“水星 feat. オノマトペ大臣”がiTunes Storeシングル総合チャートで1位を獲得しメジャーデビュー。 若林恵(わかばやし けい) 1971年生まれ。編集者。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。平凡社で『月刊太陽』編集部に所属したのち、2000年にフリー編集者として独立。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。 熊井:今回のトークの成り立ちから説明しますと、今回渋谷キャストの7周年を記念して、ブックレットをつくったんですよ。そのなかで若林さん

    「発注」から日本社会を考える──若林恵×tofubeats対談。渋谷キャスト7周年祭をレポート | CINRA
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    kiku72 2024/05/31
  • 坂本龍一 追悼連載vol.15:音楽と社会運動の狭間で——『out of noise』というラディカルな転換点 | CINRA

    龍一の残した音楽作品は膨大で、幅広いジャンルにも及ぶ。没後に人から示唆されて、こんな仕事もしていたのだと知るものも多い。圧倒的な才覚を持つ音楽家だったとあらためて思う。だが、坂龍一という人は自身が備える音楽的な能力に対して、ある種の畏れを抱えていたのではないだろうか。そんなふうに思えるところもある。 坂龍一(さかもと りゅういち) / Photo by zakkubalan ©2022 Kab Inc. 1952年東京生まれ。1978年に『千のナイフ』でソロデビュー。同年、Yellow Magic Orchestra(YMO)を結成。散開後も多方面で活躍。2014年7月、中咽頭がんの罹患を発表したが、2015年、山田洋次監督作品『母と暮せば』とアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作品『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽制作で復帰を果した。2017年春には8年ぶりとなるソロアルバム『as

    坂本龍一 追悼連載vol.15:音楽と社会運動の狭間で——『out of noise』というラディカルな転換点 | CINRA
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    kiku72 2024/05/30
  • 「文学」をあきらめたから『あきらめる』が書けた。山崎ナオコーラ×小林エリカ×花田菜々子の鼎談レポ | CINRA

    2024年3月に、作家活動20周年記念小説となる『あきらめる』(小学館)を上梓した作家の山崎ナオコーラ。 まだ少し肌寒さの残る4月の夜、高円寺の書店・蟹ブックスで、同世代作家で友人でもある小林エリカ、西加奈子と3人での文学トークが企画された。 残念ながら西は体調不良のため欠席となったが、蟹ブックスの店主である花田菜々子が急遽加わり、人がもつ加害性や「評価されたい」気持ちとの向き合い方、「そもそも『文学』とは?」など、『あきらめる』の周囲にあるトピックについて深く語り合った。 小林:ナオコーラちゃんと加奈子ちゃんとは、それぞれの節目に3人でトークイベントをするのが暗黙のルーティンになっているよね。加奈子ちゃんは『サラバ!』を出したときに呼んでくれて、私が国立新美術館で展示をしたときにも3人で話して。 山崎:『サラバ!』のときは、加奈子ちゃんと私がちょうど作家10周年だったんだよね。 小林:じ

    「文学」をあきらめたから『あきらめる』が書けた。山崎ナオコーラ×小林エリカ×花田菜々子の鼎談レポ | CINRA
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    kiku72 2024/05/17
    “「評価されたい」気持ちとの向き合い方”
  • 20年以上も「昭和ぐらし」を貫く平山雄にインタビュー。なぜ続けるのか? その精神から学ぶ人生のヒント | CINRA

    家具、電化製品、インテリア、車、ファッション——それらすべてを昭和で埋め尽くす「昭和ぐらし」を20年以上続ける平山雄さんが、著書『昭和ぐらしで令和を生きる』を4月26日に上梓した。 同書では平山さんの自宅の様子が包み隠さず公開されているほか、昭和を愛する友人ファッションや「昭和ルーム」が多くの写真とともに紹介されている。 今回の記事では、平山さんが実際に住む「昭和ハウス」を舞台にインタビューを実施。 昭和デザインの魅力や「昭和ぐらし」のリアル、平成以降に生まれた若者のなかでも「昭和レトロ」としてブームが起こった「昭和」という時代の魅力について話を聞いた。 ー平山さんは昭和に建てられた一戸建てを購入し、家中を昭和のアイテムで埋めつくす「昭和ぐらし」を約20年続けられていますが、いつから昭和が好きだったのでしょうか? 平山:もともと若い頃から1960〜1970年代のファッションが好きでした。

    20年以上も「昭和ぐらし」を貫く平山雄にインタビュー。なぜ続けるのか? その精神から学ぶ人生のヒント | CINRA
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    kiku72 2024/05/16
  • 「メンタルヘルスの問題を抱えている人は、何も恥じる必要はない」rei brownが伝えたいこと | CINRA

    ニューヨークを拠点に活動する兵庫県出身のプロデューサー/アーティスト rei brown(レイ・ブラウン)。子どもの頃からの友人で、88risingの活動などで知られるアーティスト・Jojiとのコラボレーション曲“Thinking Bout You”はSpotifyで2億回再生を超える大きな反響を呼んだ。2022年には、幼少期を過ごした神戸での経験をもとに、「外国人嫌悪」をテーマにしたデビューアルバム『Xeno』をリリース。同年12月にはベトナム系アメリカ人アーティスト・Keshiのワールドツアーにサポートアクトとして同行し、アーティスト「rei brown」として初めて日公演を果たした。 そんなrei brownが5月3日、ミックステープ・プロジェクト 『Aura』をリリースした。これまでも自身のパーソナルなストーリーを美しいメロディーにのせて歌ってきたreiだが、同アルバムに収録され

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    kiku72 2024/05/10
  • 吉澤嘉代子にとって「魔女」とは何か。デビュー10 周年を迎えたいま、 あらためて聞く | CINRA

    今年(2024年)デビュー10周年を迎えた吉澤嘉代子が、デビュー日である5月14日に単独公演『吉澤嘉代子10周年記念公演 まだまだ魔女修行中。』をLINE CUBE SHIBUYAで開催する。少女時代に魔女に憧れ、魔女になるための修行をしていた吉澤は、その変身願望を曲づくりの原動力にして、この10年でたくさんの名曲を生み出してきた。小中学生時に不登校を経験した吉澤にとって、魔女修行は生きる術であり、いまも彼女はその頃の自分に向けて、その頃の自分と同じような感覚を持つすべての人に向けて、歌をつくり続けている。 そこで今回の取材ではあらためて「魔女」をキーワードに、この10年の歩みを振り返ってもらった。物語における魔女の描かれ方がときに時代の映し鏡となるように、吉澤も時代と向き合いながら、そのなかでいかにして普遍的な美しさや滑稽さを感じさせる楽曲を生み出してきたのか。そして、現代における言葉と

    吉澤嘉代子にとって「魔女」とは何か。デビュー10 周年を迎えたいま、 あらためて聞く | CINRA
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    kiku72 2024/05/08
  • 坂本龍一 追悼連載vol.12:『エスペラント』など、ニューエイジ的審美眼で新たに読み解く5作品 | CINRA

    龍一が発表した数々の音楽作品を紐解く連載「追悼・坂龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代」(記事一覧はこちら)。 第12回の書き手は、『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』の監修・編集を務めた門脇綱生。坂龍一がリラクゼーションミュージックの類や、音楽による「癒やし」(*1)といった考え方を忌避していたことはよく知られるところだが、その残された多様かつ膨大な音楽を「ニューエイジ・リバイバル」以降の視点から新たに読み解くことができるとしたら……。 稿では「ニューエイジ」という言葉につきまとう怪しげな部分を注意深く退けたうえで、ここ10年ほどの「ニューエイジ・リバイバル」の背景を概説しながら、筆者に5つの坂龍一作品をピックアップしてもらった。人自ら「達成感」(*2)を口にした傑作から、現在ではほとんど顧みられない作品まで、「ニュー・ニューエイジ」的審美眼から新たに光をあてる

    坂本龍一 追悼連載vol.12:『エスペラント』など、ニューエイジ的審美眼で新たに読み解く5作品 | CINRA
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    kiku72 2024/04/24