「シカゴ学派を人間に適応したらどうなるんだろう、という思考の遊びから」生まれたのがターニャ (C)カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会 幼女の皮をかぶった化物――。強烈なフックを持ったコピーとタイトル顔負けのハードな内容に注目が集まる「幼女戦記」。Web小説が書籍化され、テレビアニメ化に至りました。原作者はカルロ・ゼンさん。小説投稿掲示板“アルカディア”を中心に投稿を続け、本作で商業デビューを果たしました。今回は、その人物像があまり知られていないカルロ・ゼンさんのインタビューをお届けします。前半は幼少期から「幼女戦記」が出版に至るまでの話を聞きました。ターニャ・デグレチャフの行動原理に関する話題も出てくるので、ぜひじっくりお楽しみください。 ――小さい頃はどのような本を読んでいたのでしょうか。 カルロ・ゼン(以下、カルロ):小学生の時は吉川英治先生の「三國志」や伝記などが多