今夏のAmazonプライムデーの3カ月99円キャンペーンを使って、Kindle Unlimitedの利用を再開した。 登録即解約すると、うっかり継続するのを防げます。終了日が表示されていればOK興味に任せて気軽にいろんな本を読めるのがサブスクのいいところ。 プライム特典内のPrime readingは正直「玉石混淆の『石』が8割」という印象だけど、Kindle Unlimitedになると読める本の質も量も一気に向上するのは嬉しい。 だてに月980円の正規サブスク料は取っていないのだ。 そろそろ3カ月の登録期間に終わりが近づき、これまでKindle Unlimitedで読んだ本のリストでも作ってブログに書こうかな、などと考えていたタイミングで、とんでもないことが起きてしまった。 私の読書計画を大きく狂わすバナー告知ラインナップは岩波新書、岩波文庫、岩波ジュニア新書、岩波少年文庫、岩波現代文庫
(2024/04 更新) 今更かも?と思いつつ、せっせと書いたので公開します。2019年から私がドはまりしている町屋良平を、全作品解説させてください。 青が破れる しき 1R1分34秒 ぼくはきっとやさしい 愛が嫌い ショパンゾンビ・コンテスタント 坂下あたると、しじょうの宇宙 冒険の記録 ふたりでちょうど200% (短編)四半世紀ノスタルジー (日記)パンデミック日記 リレー日記『全身が青春』 野間文芸新人賞!長編「ほんのこども」 「私の文体」 私の批評 連載『生活』 文庫解説 短編「私の推敲」 恋の幽霊 生きる演技 インタビュー(する方) デビュー作以前のものは把握してません…色々書かれていたようです。 それではどうぞ! 青が破れる 青が破れる (河出文庫) 作者:町屋良平 発売日: 2019/02/05 メディア: 文庫 あらすじ…主人公の秋吉はボクサー志望。友人のハルオの彼女とう子
(2023/09 更新) 少し前に芥川賞候補になった『旅する練習』が、私のTL上で異様に評判がよかったので、乗代雄介(のりしろゆうすけ)さんを読んでみました。 …すごく不思議な感じのする作家さんですね… 今から読みたい、という人のためにオススメ5選しておきます!誰かの参考になれたら嬉しいです! 1.旅する練習 2.最高の任務 3.皆のあらばしり 4.本物の読書家 5.デビュー作『十七八より』 ブログが本になっています 2021年の新作たち 2022年の新作『パパイヤ・ママイヤ』 芥川賞候補作『それは誠』(2023上半期) エッセイ 群像出身の方です。わかる。ということで小説はオール講談社。ラストのだけ国書刊行会、渋い。好きな順に並べたので刊行順にはなっていません! 1.旅する練習 これは、ネットが盛り上がる意味が分かる。受賞してもよかったのでは…?の第164回芥川賞候補作。 そして三島由紀
対談者プロフィール Dain 書評ブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」(スゴ本)管理人。「その本が面白いかどうか、読んでみないと分かりません。しかし、気になる本をぜんぶ読んでいる時間もありません。だから、(私は)私が惹きつけられる人がすすめる本を読みます」 読書猿 「読書猿 Classic: between / beyond readers」管理人。正体不明。博覧強記の読書家。メルマガやブログなどで、ギリシャ哲学から集合論、現代文学からアマチュア科学者教則本、陽の当たらない古典から目も当てられない新刊までを紹介している。人を喰ったようなペンネームだが、「読書家、読書人を名乗る方々に遠く及ばない浅学の身」ゆえのネーミングとのこと。知性と謙虚さを兼ね備えた在野の賢人。著書に『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)。 谷古宇浩司 株式会社はてな 統括編集長/
みなさんに本を勧めにきました! 今日のハチミツ、あしたの私 寺地はるな『今日のハチミツ、あしたの私』再読了。寺地作品の中でトップを争う好きさ(私調べ)。これの登場人物だいたいの人がちょっと駄目なんだけど、良いところも悪いところも色々なもの混ぜて焼いて膨らませてハチミツかけて食ってしまえよ人生まだ終わらねえよ、という美味しい気分になる。— きまや (@kimaya4125) 2019年4月23日 3月に文庫になったので再読したら、やっぱりよかった。 私はこれを読んで、そういうふうに生きてもいいんだ、と教えられた気持ちになったんだよ。 もう30代も半ばを過ぎたから、落ち着いて定住して家族を持って…なんてふうに人生がうまく進まなかった場合に! (もちろん、人生うまくいっている人が読んでもとても良いと思う) 主人公は碧、30歳女性。カフェ勤めは好きだけど胃が痛い。 彼氏について行って地元に帰ったの
入門用からマニア向けまで、おすすめのミステリーをハヤカワに聞いてきました! コナン・ドイルや、アガサ・クリスティーといった本格、チャンドラーなどのハードボイルド、羊たちの沈黙のトマス・ハリスや、ジェフリー・ディーヴァー、大人気のミレニアムシリーズまで。早川書房おすすめの20作! こんにちは、ライターのコエヌマガズユキです。前回のSF編に続き、引き続き早川書房に来ております。 https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/koenuma04 今回はSFと並ぶハヤカワのもうひとつの柱……ミステリについて、編集者・小塚麻衣子さんにお話を伺いましょう! お話を聞いたのは前回と同じく、早川書房の1階にある「カフェ・クリスティ」(東京都千代田区神田多町2-2)。 クリスティは、カフェとして飲み物や食事が楽しめるほか、ハヤカワのグッズも売っています。主な商品はSF関
(2024/05 更新) 彩瀬まるを激推しします 花に眩む あのひとは蜘蛛を潰せない 骨を彩る 神様のケーキを頬ばるまで 桜の下で待っている やがて海へと届く 朝が来るまでそばにいる 眠れない夜は体を脱いで くちなし 不在 珠玉 森があふれる さいはての家 まだ温かい鍋を抱いておやすみ 草原のサーカス(長編) 雑誌掲載の新作 短編 川のほとりで羽化するぼくら (中編4作) 『新しい星』(連作短編) かんむり(長編) 花に埋もれる なんどでも生まれる 作詞 彩瀬まるを激推しします オススメの作家は?と訊かれると「彩瀬まる」と答えがちな、ここ数年のきまやです(相手によるので、舞城王太郎を推したりします)。 数年以内に芥川賞を獲るはずなので応援しています!直木賞だったり十年後だったりするかもしれないけど。 この記事は、彩瀬まるの全作品を紹介する試みです。なぜかというと好きだから! すでにレビュー
「私が今年購入した絵本」を紹介するのは今年で5年目になりました。毎年たくさんの絵本が出版されることに喜びを感じています。私が購入する絵本は、私が気に入って自分の周りに置いておきたい絵本のため、個人的趣味が多分に表れていると思いますが、少しでも絵本の素敵なところを伝えられたら嬉しく思います。 収拾がつかなくなるため例年通り今年発売された絵本に限って紹介させてくださいね。(実際はもっと絵本を購入しているということです……) 『すいかのプール』 すいかのプール 作者: アンニョン・タル,斎藤真理子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/07/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る こどもの頃に見たドラえもんで、しずかちゃんが体を小さくしてもらいドールハウスの中で遊ぶ場面があった。それがあまりにも楽しそうで羨ましくてしかたがなかった。 「すいかのプール」を読んで私はあの日
(前篇より続く) ぶっ飛んだ着想はどこから来るのか? ――どの短篇も終わるべくして終わるところに着地している感じがありますが、短篇を書く時って、「ああ、ここで終わりだな」という感覚があるんですね。 藤野 あります。いつもだいたいの着地点はなんとなく想定しているんですけれど、「息子」の時みたいに途中で「ああ絶対これで終わりだ」と思って止める時もあるし、思ったよりも長くなる時もあるし、思っていた着地点と違うところに着地することも多いです。 どうしても短篇が好きで、短篇ばかり書いてしまいますね。長篇が書けなくて何年も困っています(笑)。なんか、短篇って自分でもどこに行くか分かっていないながらも、なんとなく見えているところがあるんです。それで書きやすいのかな。 ――文体が毎回変わりますよね。どのように選んでいるのですか。 藤野 それはもう、まず、人称です。一人称だったらその人にふさわしい文章になっ
本屋大賞 「2018年本屋大賞」は、明日、4月10日の夜に発表されます。 というわけで、今年も人の迷惑かえりみず、やってきました電線軍団! もとい、「ひとり本屋大賞」!(恒例のオヤジ前フリ) 僕が候補作全10作を読んで、「自分基準」でランキングするという企画です。 あくまでも「それぞれの作品に対する、僕の評価順」であって、「本屋大賞」での予想順位ではありません。 (「本屋大賞」の授賞予想は、このエントリの最後に書いています) では、まず10位から4位までを。 第10位 キラキラ共和国 fujipon.hatenadiary.com たぶん、好きな人はものすごく好きだと思うんですよ、小川糸さん。 でも、僕は本当にこの人の小説を読むのがつらい。 (上の感想を読んでいただくと、どのくらいつらいのかが少し伝わるのではないかと) 第9位 崩れる脳を抱きしめて fujipon.hatenadiary.
ある日、新宿駅で友人と待ち合わせたときのこと。 歌舞伎町方面から歩いてきた僕を見て「買い物でもしてたの?」と問われ、「池袋から歩いてきた」と言うと、驚いた顔をされた。友人曰く、「コスパ悪いし、疲れるだけじゃね?」と。──うん、まっことそのとおりである。 たしかに、電車にバスにタクシーといった移動手段が充実している東京23区で、わざわざ歩いて目的地に向かおうという人はそう多くはない*1。実際、池袋~新宿間だったら、埼京線を使えば5分の距離。片道154円で安く速く移動することができる。それが徒歩だと片道1時間はかかるのだから、コスパの悪さは言うまでもないでしょう。疲れるし。 じゃあどうして体力を浪費してまで歩くのかといえば、純粋に「好きだから」というところに落ち着く。歩くのが好き。お店を新規開拓するのが楽しい。徐々に街並みが変化していく様がおもしろい。最短距離をとっとこ歩くのもいいけれど、脇道
読書猿さんとお会いして、お話することができたので、さしさわりのない範囲でまとめる。 濃厚かつ一瞬の2時間だったが、学ぶヒントや学び続ける勇気、そして大量のスゴ本を教えてもらえるという、かけがえのない時間でしたな。フォレスト出版さん、読書猿さん、ありがとうございます。ブログやってて良かった! 自ら学ぶことを大切にしている人で、読書猿さんを知らない人はいないだろう。一言なら、哲人(てつじん)。すぐれた知性と見識の高さ、的確すぎる筆致と高高度な調査能力を駆使する、教養の化物である。古今東西のあらゆる本を吟味し玩味し紹介するブログ[読書猿]の中の人で、メルマガ[読書猿]を発行しており、『アイデア大全』『問題解決大全』というスゴ本を著している。 お会いするまで、そんな人は実在しないと考えていた。読むのも書くのも質量ともども桁外れ、文献調査や公開情報を用いた分析が研究機関レベルで、得られた知見を、読み
cruel.hatenablog.com 僕は「ことば」を仕事にしている人の話を聞いたり読んだりするのが好きです。 憧れてはいるけれど、自分にはそれを仕事にするほどの能力も熱意もなかったのだよなあ。 ある意味、それを生業にしていないからこそ、傍観者として楽しめるのかもしれません。 冒頭のエントリを読んで、僕がいままで読んできた、翻訳者や通訳者の本を思い出したので、そのうちのいくつかを紹介してみます。 (1)特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話 fujipon.hatenadiary.com 大森望さんが書かれた。「翻訳者の心得」についての文章なのですが、これを読むと、「訳すだけ」で、「英語に詳しければできる仕事」のようなイメージがある「翻訳」とくに「海外文学の翻訳」というのが、いかに大変な仕事であるかがよくわかります。「森が見えていれば、それほど大まちがいをする心配はありません
2016年も折り返し地点。 本記事では「この半年間で自分が読んだ本」に絞って、印象的だったマンガと本をまとめています。内容をしっかり覚えている作品、他人に勧められる書籍という基準でピックアップした結果、ちょうど20冊に収まった感じ。 全体的に新書が多めですが、小説・ラノベ・コミック・ビジネス書・電子書籍・同人誌といった媒体の区分やジャンルの選別なく、広い意味での「本」をまとめています。よかったら参考にどうぞ。逆に「こういう選書なら、この本もどう?」なんておすすめも教えていただけたら嬉しいっす。 『青春のアフター』緑のルーペ 青春のアフター : 1 (アクションコミックス) posted with ヨメレバ 緑のルーペ 双葉社 2015-10-01 Kindle Amazon 青春の“後始末”を描いた群像劇。「憂鬱になる」との前評判を聞いて読んでみたら、想像以上だった。単なる青春ラブコメでは
「『文章力』を鍛えたい!」とは考える人は多いが、その切り口はさまざまだ。基礎的な文法はもちろんのこと、文章構成力、語彙力、論理的思考力など、必要とされる「力」は多岐にわたる。さらに論文やビジネス書類、ブログなど、文章が掲載される媒体・形式によっても求められる文章は異なってくるため、学んだ複数の文章技術が相容れない場合も往々にしてある。 ゆえにまずは、自分が学ぶべき「文章力」がどのようなものであるかを自覚する必要がある。詳細な説明を犠牲にしてでも大勢に伝わればいいのか、特定少数を納得させる論理が求められているのか。 前提として「文章の方向性」を確定しなければ、学んだ技術も活かせない。 他方、そういった「文章」を学ぶ切り口のひとつとして、「読書」によって先人の文体を参考にするという方法もある。有名な古典やベストセラー本など、学ぶべき本は数多い。しかし実際に読んでみると思いのほか退屈で、途方に暮
最初に本屋に並んでるのを見たのは7月頃で、『ちょっと今から仕事やめてくる』ってタイトルに惹かれて、読んでみたいと思いながらも手にしてなかったんですが、つい最近もう一度見かけたのをきっかけに読んでみました。 結果… むちゃくちゃ心に突き刺さる内容でした(;´Д`) 僕は去年(2014年)の3月に鬱で仕事を辞めてしまったんですが、読むうちにその頃の気持ちがどんどんと思い起こされて、電車の中で泣きながら読んでしまった始末であります。笑 著者の初めての作品のようなので、お世辞にも小説としてのレベルが高いとは言えないのですが、働くことに疲れてしまった時に、自己啓発本なんかの意識の高い内容ではなく、軽い気持ちで読んでみてほしい小説です。 今回は本の中で印象的だったセリフを引用しながらご紹介していこうと思います。 また1日がはじまる…そう思うと眠りたくない くたくたになってようやく家に辿り着いても、数時
書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 そろそろ年末に向けての動きが出てまいりました。豊作揃いだった2015年、10月には隠し球も出揃うのではないでしょうか。その前にまず、先月のおさらいです。今月も七福神をお届けします。 (ルール) この一ヶ月で読んだ中でいちばんおもしろかった/胸に迫った/爆笑した/虚をつかれた/この作者の作品をもっと読みたいと思った作品を事前相談なしに各自が挙げる。 挙げた作品の重複は気にしない。 挙げる作品は必ずしもその月のものとは限らず、同年度の刊行であれば、何月に出た作品を挙げても構わない。 要するに、本の選択に関しては各人のプライドだけで決定すること。 掲載は原稿の到着順。 千街晶之 『ホテル1222』アンネ・ホルト/枇谷玲子訳 創元推理文庫 北欧ミステリにありそうでいて意外と少ない、「吹雪の山荘」に挑んだ異色作。列車が脱線事故
トピック「本好き」について 本好きへの100の質問 に答えてみる。長かった…。 001. 本が好きな理由を教えてください。 自分が知らないことを知ることができるから。 002. 記憶に残っているなかで、最も幼い頃に読んだ本は? あまり覚えておらず…絵本を読んでたと思う。 003. はじめて自分のお小遣いで買った本を教えてください。また、その本を今でも持っていますか? 覚えてない。多分いいえ。 004. 購読している雑誌はありますか? TVブロス。たまに買うのはMONKEY MONKEY Vol.1 ◆ 青春のポール・オースター(柴田元幸責任編集) 作者: 柴田元幸 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング 発売日: 2013/10/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (21件) を見る たまに読むのは群像、新潮、すばる。 005. 贔屓にしているWEBマガジンはありますか? T
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