3月11日、日本は第2次世界大戦後、最悪の災難を経験した。どこの誰も、日本が経験している地震、津波、放射性漏れ被害の「三重の悲劇」がもたらす苦痛の大きさを推し量ることはできないだろう。中でも原子力は最も深刻で、現在進行形であり、韓国国民にも潜在的影響力を及ぼす可能性がある。世界で初めて核攻撃を受けた日本が、平和的に推進してきた原子力エネルギーによって再び苦痛を受けるとは、歴史のアイロニーだ。 日本人は、自制力と統制力を発揮し、自治の能力を見せている。最悪の災害でも勇気を失わない姿と他人に模範を示す節制された行動は印象的だ。途方もない苦痛の中で発揮される日本の禁欲主義は、いつになく際立つ。 しかし、政府当局は後手に回っている。原子力発電所(原発)の運営と安全装置づくりに責任がある東京電力は、一般国民だけでなく政府にも、情報を明らかにしなかった。政府も、強力なリーダーシップが発揮できず、不安に