南アフリカのマンデラ元大統領が生死の境をさまようなか、一族の「お家騒動」が勃発し、泥仕合の様相を呈している。表面的には一族の墓所をめぐっての争いだが、その核心には誰が家長としての役割を継ぐかという問題がある。 一族の反感を買っているのは、マンデラの孫マンドラ・マンデラ(38)だ。マンデラの亡くなった子供3人の遺骨を親族の許可なく移動したため、訴訟沙汰にまで発展した。マンドラは先週、記者会見を開き、骨肉の争いについて弁明した。 警察は先週、マンドラ宅の敷地内から移動された3人の遺骨を掘り起こした。元大統領の存命の子のうち最高齢の娘マカジウェを代表とする親族からの申し立てが認められたためだ。警察によれば、マンドラは現在、「不正改葬」をした疑いで捜査されている。 マカジウェらによると、マンドラは11年に他の親族の許可なく、また通知すらせずに、3人の遺骨をクヌ村から自分が住むムベゾ村へ移した。今回