アジアの国々ではいよいよスマートフォンが普及しようとしているが、中国ではスマートフォン以前にPCが都市部で普及している。 これがほかのアジア諸国と違う点だ。現在のPCがはじめて買ったものから数えて3台目、4台目という家庭も普通にある。 PCの普及に加え、中国のモノ作り力と中国的事情から、過去にさまざまな変わった中国限定のPC用拡張ボードがリリースされてきた。おそらく他国では、その国独自の拡張ボードというのはあまりつくられていないのではないだろうか。 今回は日本のメディアでも、外国のメディアでも語られていない、中国らしい拡張ボードについて紹介しよう。 「漢字ROM」の文化は日本だけじゃない! 日本における過去の独自PC製品を振り返るに、まず思い出すのはNECの「PC-9801」ではなかろうか。その特徴のひとつは2バイト文字のひらがな/カタカナ/漢字を格納した漢字ROMだろう。 文字数の多さか