在北京の米国大使館と英国大使館は24日、大使館街に近い繁華街・三里屯地区で欧米人を狙ったテロ情報があるとして、中国在住の自国民に注意を呼びかけた。買い物客でにぎわう同地区のショッピングエリアは、銃を手にした武装警察官らが警戒し、緊迫した雰囲気になった。 両大使館は同日、「クリスマスの当日か前後に、欧米人に対する脅威の可能性があるとの情報に接している」と発表。北京の日本大使館もこの情報を引用して在留邦人に注意を呼びかけた。中国外務省の洪磊副報道局長は同日の定例会見で「関連の情報に留意している。主管部門が具体的な状況を調査中だ」と述べた。23日からシリアのムアレム外相が北京を訪問中で、この日、王毅(ワンイー)外相と会談。反テロに向けて連携を強化していくことを確認した。(北京=倉重奈苗)