共同記者発表に臨む茂木敏充外相(右)と中国の王毅国務委員兼外相(肩書はいずれも当時)=東京都港区の外務省飯倉公館で2020年11月24日午後7時31分(代表撮影) 中国外交担当トップ・王毅(おうき)共産党政治局員兼外相との会談や電話協議の日程が固まらず、日本の外務省が頭を悩ませている。4年ぶりの日中韓3カ国の首脳会談に向けた地ならしとなる日中韓外相会談の日程も未定のままで、9月に就任した上川陽子外相との初対話も実現していない。秦剛(しんごう)前外相の解任で王氏が外交を統括する党の要職と外相を兼任し、多忙を極めていることが背景にある。 「案が浮かんでは消え、浮かんでは消え……。王氏の日程がなかなか確保できない」。外務省幹部は日中韓外相会談の日程調整が難航していると明らかにした。 日韓関係が改善し、2019年以来の開催が見込まれる日中韓首脳会談。9月には3カ国高官による高級事務レベル協議(SO