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  • 安倍首相批判の論説を掲載(今日の『人民日報』-20140213) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    2月13 安倍首相批判の論説を掲載(今日の『人民日報』-20140213) 3面に鐘声による論説「安倍が日軍国主義を活性化することを厳しく防ぐ」が掲載されている。次の部分に注目した。 ―「安倍が思い描く『強大な日』は結局はどんなものだろうか。安倍が首相になってこの1年の言動に注釈をつけた。『右翼思想をもった民族主義』路線、『軍国主義に魂を戻す』、軍国主義に魂を招く『新造神運動』・・・」 ―「安倍が誤った方向に日を改造することで現れる政治能力はますます国際社会が防ぐべき現実的脅威となっている。かつての『宥和政策』は最終的に世界大戦という悪い結果をもたらした。今日、もし安倍が引き続き右傾の道を前進することを放任すれば、アジアの安定、反映はさらに大きな挑戦に遭遇する」 張志軍中央台湾工作弁公室主任が南京大虐殺記念館で次のように発言した。 ―「両岸同胞は栄光と屈辱を共にする運命共同体であり、

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    kinbricksnow 2014/02/13
    【新造神運動が厨二病っぽくて良い】“安倍が首相になってこの1年の言動に注釈をつけた。『右翼思想をもった民族主義』路線、『軍国主義に魂を戻す』、軍国主義に魂を招く『新造神運動』”
  • 李克強の陝西省視察の同行者は周小川(今日の『人民日報』-20140130) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    1月30 李克強の陝西省視察の同行者は周小川(今日の『人民日報』-20140130) 習近平の内モンゴル自治区視察と李克強の陜西省視察が報じられた。どちらも旧正月前に貧困地域を慰問する恒例の視察。習近平はモンゴル国境の警備従事者を慰問し、李克強はエコ関連企業を視察するなど、それなりに意味をもって視察したようだ。 興味深いのは主だった同行者。習近平は許其亮、王滬寧、栗戦書といういつもどおりの中央政治局委員クラスを伴っている。他方、李克強は名前が出ているのは中央委員でもない周小川だけ。その格差は歴然。李克強の存在感については考えさせられる。 4面は軍関係の記事でほぼ独占。習近平の内モンゴルの辺疆警備視察の反響、軍首脳の視察など。旧正月前で、軍に気を遣っていることがうかがわれる。 この他、農民工対策などが報じられ、これも旧正月向けの記事。 今日は除夕、つまり旧暦の大晦日。紙面もいよいよ旧正月バー

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    kinbricksnow 2014/01/30
    “李克強は名前が出ているのは中央委員でもない周小川だけ。その格差は歴然。李克強の存在感については考えさせられる”
  • 八項規定違反取り締まりは大したことない(今日の『人民日報』-20131203) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    12月3 八項規定違反取り締まりは大したことない(今日の『人民日報』-20131203) 昨年12月に出た中央八項規定について、中央規律検査委員会と監察部がその精神の違反者の取り締まりを行っている。先月からその成果が発表されているが、10月末までの省レベルでのデータが発表された。八項規定は発表されたものの、それで何をするのか、何を取り締まるのか、分かりにくいのだが、このデータで理解してみた。 違反件数:17380件、うち地庁級217、県処級904、郷科級16259 違反者数:19869人、うち地庁級35、県処級769、郷科級19092 理由別違反者数:公用車管理、使用違反5087人、大規模な冠婚葬祭1068人、公費による事965人、その他1万人あまりが公費による旅行、公費による海外旅行、箱物建設、贈り物、公費による娯楽、フィットネスクラブでの消費など。 処分件数:2386件(9月までに2

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    kinbricksnow 2013/12/07
    習近平の成果:公用車管理、使用違反5087人、大規模な冠婚葬祭1068人、公費による食事965人、その他1万人あまりが旅行、箱物建設、贈り物、公費による娯楽、フィットネスクラブでの消費
  • 習近平が済南軍区を視察し、作戦関連に言及(今日の『人民日報』-20131130) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    11月30 習近平が済南軍区を視察し、作戦関連に言及(今日の『人民日報』-20131130) 山東省視察中に習近平は済南軍区部隊を視察した。日を変えて、30日付の1面で大きく報じられた。次の発言に注目した。 ―「18期3中全会精神の学習、貫徹を現在、今後の重要政治任務としてしっかりつかみ、党の新情勢下での強軍目標の貫徹を深め、思想上、政治上から部隊をしっかりと掌握し、使命、任務を履行する能力をしっかりと強化し、改革深化での新たな突破をしっかりと勝ち取り、作風建設をしっかりとたえず深め、全面的で硬い戦略予備力の建設に努力しなければならない」 ―「情報主導、システム支持、精兵作戦、連合勝利の観念を強化し、わが軍の特色ある作戦理論と作戦思想を発展させなければならない」 まだ視察をしていなかった済南軍区に行き、自らの統帥権を誇示する形である。山東省を視察したかったのではなく、済南軍区に行きたかった

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    kinbricksnow 2013/11/30
    “ウズベキスタン首相との会談でも李克強は「力を合わせて『東トルキスタン独立運動』を含む『三股勢力』を打撃し、両国と地域の平和、安定、安寧を守りたい」と述べている”
  • 改革への期待と抵抗勢力の存在(今日の『人民日報』-20131113) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    11月13 改革への期待と抵抗勢力の存在(今日の『人民日報』-20131113) 18期3中全会のコミュニケに対する見方はすでにエントリーしたとおりである。 『人民日報』には関連社説「改革の旗幟を中国の道にはためかせる」が掲載されている。ほとんどがコミュニケの表現を繰り返している中で、次の点に注目した。 ―「改革の全面的深化は、党と国家の事業発展の全局に関わる重大な戦略配置であって、何かの領域の、何かの方面の個別の改革ではない」 ―「われわれは必ずや2020年までに重要領域とカギとなる間接の改革で決定的な成果を挙げなければならない。18期3中全会の『決定』の目標完成日は、小康社会の全面的構築完成実現の時である。その時までに、中国の状態には必ずや新たな歴史的変化を発生し、中国の特色を持つ社会主義事業は必ずやさらに広い将来が出現する」 改革の全面的深化には、いろんな個別の改革が有機的に結びつか

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    kinbricksnow 2013/11/13
    “興味深いのはコミュニケには6回も出てきた「和諧」(胡錦濤ワード)に人民日報社説は一切言及していない点だ”
  • 習近平カラーが見えなかった3中全会コミュニケ(20131112) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    11月13 習近平カラーが見えなかった3中全会コミュニケ(20131112) 18期3中全会が終了した。コミュニケが発表され、「改革の全面的深化の若干の問題に関する決定」を採択した。「決定」の全文はまだ発表されていない。 コミュニケを読むとけっこう長い感じだ。読んで感じたことは、次の4点。 (1)「決定」は予想されたようにかなり総花的、てんこ盛りに改革項目が並んでいる。 (2)しかも並んでいる項目の多くは第18回党大会の政治報告にある。これを越えていない。 (3)「和諧」に6回も言及している。「和諧」は胡錦濤の代名詞で、これまで習近平は言及を避けてきたように思われる。それに6回も言及しており驚きである。 (4)よって、習近平カラーは出ていない。 コミュニケは最初に改革の全面的深化」について、説明する。 ―「改革の全面的深化の総目標は、中国の特色を持つ社会主義制度の完成、発展であり、国家ガバ

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    kinbricksnow 2013/11/13
    “「全面深化改革領導小組」も注目。改革は国務院ではなく党主導、李克強ではなく、習近平自らがリーダーシップを発揮すると言っているに等しい”
  • 習近平がASEANとの協力強化を提唱(今日の『人民日報』-20131004) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    10月4 習近平がASEANとの協力強化を提唱(今日の『人民日報』-20131004) インドネシア訪問中の習近平がインドネシア議会で重要演説を行った。タイトルは「手を携えて、中国=ASEAN運命共同体を建設する」というもの。注目した発言は次の通り。 ―「中国は、平等、相互利益の基礎の上でASEAN諸国に対し開放を拡大し、自らの発展でASEAN諸国にさらに恩恵を及ぼしたい。中国=ASEANのFTAの水準を高め、2020年には貿易額1兆ドルを勝ち取りたい」 ―「中国はASEAN諸国と相互連結建設の強化に力を尽くす。中国はアジアインフラ投資銀行の計画を実施に移すことを提唱する」 ―「中国政府が設立した中国=ASEAN海上協力基金をうまく利用し、ASEAN国家と海洋協力パートナーシップを立派に発展させ、共同で21世紀『海上シルクロード』を構築したい」 ―「われわれは冷戦思考を放棄し、総合安全、共

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    kinbricksnow 2013/10/04
    “インドネシア訪問中の習近平がインドネシア議会で重要演説を行った。タイトルは「手を携えて、中国=ASEAN運命共同体を建設する」というもの。”
  • 無期懲役;薄煕来事件を総括(今日の『人民日報』-20130923) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    9月23 無期懲役;薄煕来事件を総括(今日の『人民日報』-20130923) 山東省済南市中級人民法院が薄煕来に対し無期懲役、政治権利の終身はく奪、個人財産すべての没収の判決を言い渡した。『人民日報』は1面で報じた。 4面に判決文の要約が掲載され、それによれば、(1)収賄罪:1999~2012年に2044万元の賄賂を受け取り、無期懲役、(2)公金横領罪:2000年の大連市党委書記期に500万元の公金を私的に利用し、懲役15年、(3)職権濫用罪:2011年11月のイギリス人殺人事件、2012年の王立軍事件への関与で懲役7年。 1面には「法治、反腐敗を堅持し、クリーンな政治を構築する」と題する関連の評論員文章が掲載された。注目したのは以下の点。 ―「薄煕来事件の全体を総合的に観察して、立件、捜査、審査、起訴、公訴から開廷、審理へ、さらに裁判所の判決まで、プロセス全体が事実を根拠とし、法律を原則

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    kinbricksnow 2013/09/24
    “習近平は重慶市党委書記期の腐敗は素通りした。それは、薄煕来を根強く支持する左派勢力を警戒してのことだろう。薄煕来の左派接近は重慶以降であった。”
  • 鄧小平の配慮か、そして毛沢東を素通りか(今日の『人民日報』-20130917) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    9月17 鄧小平の配慮か、そして毛沢東を素通りか(今日の『人民日報』-20130917) 1面に社論「中国夢をともに実現し、新たな章を記そう―中国障害者聯合会第6回全国代表大会開幕を祝賀」が掲載されている。障害者団体の全国大会の開幕に社論が出るのは若干違和感がある。5年前には、同様の社説が掲載されたか。ただ私の記録にはない。この場で確認できないため、記録漏れかもしれないが。なぜこだわるかと言えば、障害者団体は鄧小平の息子の影響力が大きい。鄧小平、鄧小平支持者への配慮に思えるからだ。しかし、5年前にも掲載されていれば、ルーティンにすぎない。 4面に中央文献研究室などが主催した「毛沢東同志生誕120周年記念学術研討会」の記事が小さく報じられた。習近平が毛沢東べったりとよく言われるため、党中央が毛沢東の生誕120周年でどういうイベントを行うか注目していたが、ここまでのところ中央文献研究室主催のも

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    kinbricksnow 2013/09/17
    20面で「読者の関心:城鎮化の中の不良傾向に注目する」と題する連載が始まった。第1回目では、住宅をもらっても、土地のなくなった農民が苦悩しているという投書が掲載されている
  • 最近の「核心的利益」の軽さ(今日の『人民日報』-20130913) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    9月13 最近の「核心的利益」の軽さ(今日の『人民日報』-20130913) 習近平が外遊先で、モンゴル大統領、タジキスタン大統領と会っているが、パッとしない。 最近は「核心的利益」という言葉が、安売りされていて、習近平はこの2人の首脳との会見でも使っている。 だいたい使われ方は、「双方が相手方の核心的利益を支持し」とかで、そう使う国はアフリカとか中央アジアの国が多い。これを言ってもらう国は中国と関係がいい、もしくは中国にくっついている国。中国から見ると、自分のいうことを聞く国、そうなって欲しい国という感じで、その数を増やそうとしているように見える。かつて台湾との関係が悪かった1990年代の「一つの中国を支持」と言わせたのと似ている。中国アメリカや日を「冷戦思考」と非難するが、数で優位に立とうという意味では、中国の方がはるかに「冷戦思考」である。 ごく最近まで「核心的利益」を使ったかど

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    kinbricksnow 2013/09/14
    最近は「核心的利益」という言葉が安売りされている。ごく最近まで「核心的利益」を使ったかどうかに目くじらを立てて、いろんなことを考えたのだが、これだけ頻発されると、その価値は下がる
  • またまたレベルの低い華美な晩会禁止令(今日の『人民日報』-20130814) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    8月14 またまたレベルの低い華美な晩会禁止令(今日の『人民日報』-20130814) またまたレベルの低い通知を出した。最近、中宣部、財政部、文化部、審計署、国家新聞出版広電総局が豪華で派手なことを制止し、節約倹約を提唱して晩会を行うよう求める通知を出した。主な内容は以下のとおり。 ①財政資金を使って、営業性文芸晩会をやらない ②財政資金を使って、高価なギャラで演芸人員を呼ばない ③国有企業資金を使って、「アイドル」「スター」を連れてこない ④企業と連名で文芸晩会や記念式典の演出をしない ⑤下級単位、企業、個人に経費負担をさせない ⑥晩会を口実に礼品や高い記念品を出さない ー党政機関主催の文芸晩会を厳しく抑制する、節約倹約の晩会の良好な雰囲気を作り出す、文芸晩会(の費用)に対する監督検査を強化する 「晩会」というのは、夜会で、コンサートやショーのようなもの。中国では何周年記念とか、祝日に

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    kinbricksnow 2013/08/14
    【軍所属歌手とかピンチです】②財政資金を使って、高価なギャラで演芸人員を呼ばない  ③国有企業資金を使って、「アイドル」「スター」を連れてこない
  • 刊行されました(私の宣伝20130813) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    8月13 刊行されました(私の宣伝20130813) 当方日貿易振興機構アジア経済研究所より、大西康雄編『習近平政権の中国―「調和」の次に来るもの』(情勢分析レポート No.20、1,575円)が刊行されました。昨年11月の第18回党大会、今年3月の全人代の分析を中心に、習近平政権の今後を展望したものです。 構成は以下のとおりです。私も第1章を書いています。是非、お手にとってご覧ください。 序章 習近平政権の展望 大西康雄(新領域研究センター上席主任調査研究員) 第1章 習近平のリーダーシップと政権運営 佐々木智弘 第2章 習近平政権、経済運営と改革の課題 大西康雄 第3章 政権移行期における中国の外交―「平和的発展」路線の行方 松はる香(地域研究センター副主任研究員) 第4章 軍権の掌握めざす習近平の戦略と課題 阿部純一(財団法人霞山会理事) 第5章 「国進民退」と習近平政権の課題 

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    kinbricksnow 2013/08/13
    日本貿易振興機構アジア経済研究所より、大西康雄編『習近平政権の中国―「調和」の次に来るもの』(情勢分析レポート No.20、1,575円)が刊行されました
  • 小型零細企業向け金融サービス強化を指示(今日の『人民日報』-20130813) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    8月13 小型零細企業向け金融サービス強化を指示(今日の『人民日報』-20130813) 最近、国務院弁公庁が「金融の小型零細企業発展支持に関する実施意見」を公布した。「実施意見」は小型零細企業の資金調達難を緩和するための金融に対する8項目の具体的な要求を挙げた。 (1)小型零細融資の加速、増量の「2つを下げない」目標を確保する (2)小型零細企業向け金融サービス方式を豊かにし、創新することを速める (3)小型零細企業に対する信用増進サービスと情報サービスの強化 (4)小型金融機構を積極的に発展させる (5)小型零細企業の向け直接融資チャネルの開拓に大いに力を入れる (6)小型零細企業向け融資コストをしっかりと引き下げる (7)小型零細企業向け金融サービスに対する政策支持の力を強化する (8)良好な小型零細金融発展の環境を全面的に作り出す 「実施意見」の意義を「小型零細企業向け金融サービス

  • 「憲政」普及で米国を警戒せよ(今日の『人民日報』-20130805) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    8月5 「憲政」普及で米国を警戒せよ(今日の『人民日報』-20130805) 潘建成中国経済景気中心副主任へのインタビュー記事が掲載されているが、(1)経済の「上半期報告」は全体的に見通しに符合、(2)三大見通し目標(物価、就業、7.5%成長率)に実現の希望あり、(3)しっかりと変わりなく構造を調整し、改革を促進する、(4)中国経済に対する自信を高めなければならない、という小見出しで、これといった新鮮味はない。 『人民日報海外版』の1面には、馬鐘成(海洋安全与合作研究院高級研究員、社科院世界社会主義研究中心特約研究員)「『憲政』は質的に一種の世論戦の武器である」と題する評論が掲載されている。「憲政」とあるので注目した。 ー憲政に対するいくつかの立場をまとめている。 (1)マルクス主義学者=憲政は私有制の市場経済を基礎とし、ブルジョア階級の財産権は神聖で侵すことができないとする憲法がを保障

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    kinbricksnow 2013/08/05
    マルクス主義学者=憲政は私有制の市場経済を基礎とし、ブルジョア階級の財産権は神聖で侵すことができないとする憲法がを保障し最高の地位、社会主義中国は憲政を拒絶しなければならない
  • 習近平の赤いネクタイが保守色を象徴(今日の『人民日報』-20130531) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    5月31 習近平の赤いネクタイが保守色を象徴(今日の『人民日報』-20130531) 習近平が6月1日児童節の活動に参加したことが1面で大きく報じられた。記事の内容はたいしたものではない。印象的なのは、習近平が子供に赤いネクタイを着けてもらっている写真と、赤いネクタイを着けた子供たちと交流している写真。赤いネクタイは将来の忠実な共産党員の「たまご」の証し。鮮やかな赤いネクタイが強調されているのは、当たり前と言えば当たり前なのだが、このご時世ちょっと怖い。 劉奇葆中央宣伝部長が県党委宣伝部長培訓学員との座談に出席し、「都市と農村基層で中国の特色を持つ社会主義と中国の夢宣伝教育の展開を広範囲に深めなければならない」と述べた。「中国の夢」キャンペーンが末端でも展開を指示されたようだ。 共青団が農民工の子女に関心を傾ける「中国の夢・七彩夢」六一主題活動を展開した記事も掲載されている。共青団挙げての

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    kinbricksnow 2013/06/01
    赤いネクタイは将来の忠実な共産党員の「たまご」の証し。鮮やかな赤いネクタイが強調されているのは、当たり前と言えば当たり前なのだが、このご時世ちょっと怖い
  • 共青団は習近平に「落ちた」よう(今日の『人民日報』-20130506) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    5月6 共青団は習近平に「落ちた」よう(今日の『人民日報』-20130506) 5月4日の習近平の「実現中国夢、青春勇担当」主題団活動参加の現場ルポが掲載された。習近平の重要講話をベースに、参加した青年の発言を織り交ぜた記事。小見出しは以下のとおり。 ①青年精神が中国精神をアピールする、②青年の力が中国の力を体現する、③青年の未来は中国の未来である 共青団中央と全国青聯、全国学聯が習近平の5.4重要講話精神と北京大学学生への返信精神の学習座談会を開催した。 昨日エントリーの習近平と青年の交流を連日大きく伝えた。また共青団が習近平と青年の交流の学習キャンペーンに乗り出した。私は一貫して胡錦濤の部下と共青団を区別してきたが、しかし共青団=胡錦濤と見られていることは確か。共青団はそう見られることを今の現状では不利と考えているだろう。共青団は利口だから、現実を直視しているはず。共青団はまさに習近平

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    kinbricksnow 2013/05/06
    共青団が習近平と青年の交流の学習キャンペーンに乗り出した。共青団は利口だから、現実を直視しているはず。共青団はまさに習近平に「落ちた」という感じだ。
  • 習近平が共青団に「中国の夢」で思想統一を指示(今日の『人民日報』-20130505) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    5月5 習近平が共青団に「中国の夢」で思想統一を指示(今日の『人民日報』-20130505) 習近平が中国航天科技集団公司中国空間技術研究院での「実現中国夢、青春勇担当」主題団活動に参加し、各界優秀成年代表との座談会で重要講話を行った。2面に重要講話の全文も掲載された。この会議には、劉延東と李源潮も出席した。注目した発言は以下のとおり。 ―「現在、みんなが中国の夢を語っており、中国の夢と自分との関係、中国の夢実現のための自らが尽くすべき責任を思考している」。 ―中国の夢とは、(1)歴史的なもので、現実のもので、未来のものでもある。(2)国家のものであり、民族のものであり、ひとりひとりの中国人のものでもある。(3)私たちのものであり、さらに青年世代のものである。中華民族の偉大な復興は最後には広範な青年のリレー奮闘の中で現実に変わる。 ―「思想道徳修養を強化し、自覚的に愛国主義、集体主義、社会

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    kinbricksnow 2013/05/06
    重要講話で注目すべき発言は共青団に対する指示。「中国の夢」の学習キャンペーンを通じて思想統一を求めている。これは共青団に習近平への忠誠を求めていることに等しい
  • 連日の安倍(政権)批判(今日の『人民日報』-20130425) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    4月25 連日の安倍(政権)批判(今日の『人民日報』-20130425) 今日の『人民日報』は外交絡みで2つ。 1つは日中関係。国際社会が安倍の「村山談話」否認が正義にもとり時勢に逆行していると猛烈に非難していることを紹介する記事が大きく掲載された。 これとセットで、中国社会科学院日研究所研究員王屏の「日が『自立』を求めるには正道を歩まなければならない」と題する短い論評が掲載されている。その中で注目したのは以下の部分。 -「自信と誇りは決して侵略の歴史を否定することによるものではない」 -「現在日は『身分を模索する』、定位を再定義する段階にある。侵略戦争発動の歴史を否定することで、もめ事を引き起こし、アジア周辺国との関係に損害を与え、『強い日』を打ち建てることは、必ずや日をアジアの復興の道での『トラブルメーカー』となす」 ここ数日、安倍批判を大々的に展開している。日との関係改善

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    kinbricksnow 2013/04/25
    ここ数日、安倍批判を大々的に展開している。日本との関係改善をどうしようか、中国側の迷いが吹っ切れた感もある。参議院選挙後までは動きそうもない。
  • 日中交流が進んでいます(20130331) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    3月31 日中交流が進んでいます(20130331) 日中文化交流が進んでいます。今朝のNHKニュースで、剣道交流が紹介されました。私も参加していた北京日人会剣道同好会の方々が多数交流に参加しています。また一緒に練習した中国の方の姿もあります。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130330/k10013562991000.html 両国が全体的になんとなく接触しようかなという雰囲気になってきました。 カテゴリなしの他の記事

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    kinbricksnow 2013/03/31
    今朝のNHKニュースで、剣道交流が紹介されました。両国が全体的になんとなく接触しようかなという雰囲気になってきました。
  • 習近平の「中国夢」連呼、胡錦濤の戸惑い(今日の『人民日報』-20130318) : 佐々木智弘の「中国新政治を読む」2

    3月18 習近平の「中国夢」連呼、胡錦濤の戸惑い(今日の『人民日報』-20130318) 全人代が閉幕した。人事が動くことで、非常におもしろい全人代だった。 全体的な印象は、2つのキーワードに集約されている。1つは「中国夢」で、習近平への忠誠が強調された。もう1つは「都市と農村の格差」で、いくつもある課題の中で、これを最重視していたようだ。 以下、閉幕にあたっての李克強の記者会見と習近平の重要講話について、私の印象を紹介する。 (1)李克強記者会見記者会見 ①温家宝同様に親しみやすいキャラクターを演出していた ②中国が抱える問題への質問に対し、「安全運転」で、そつなく回答していた。 ③前政権から引き継いだ都市の農村の格差、環境汚染、腐敗などの問題への対応に言及したが、その対策についても前政権を引き継ぐもので、特に新しい内容はなかった。とりあえずは、前政権が進めてきた政策をさらに進めていくと

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    kinbricksnow 2013/03/18
    胡錦濤の映像はおそらく視聴者に対し完全引退を印象づけたし、習近平にすれば、持ち上げるだけ持ち上げたのだから「もう政治の舞台に首を突っ込むな、あばよ」という告別の辞のようでもあった