朝食を家ではなくお店でとる人が多い、中国・広東省の定番朝食が「腸粉」。米で作った薄皮に、牛肉や豚肉、エビを包んで蒸す一品。独特の調理法でもちもちつるっとした食感の伝統料理です。

景気減速が進む中国の救世主として期待されているのが、若手起業家たちだ。特に新技術を使ったロボットの開発で新ビジネスを狙う若者が相次いでいるのが電子部品メーカーが集積する深セン。短期間で安価に試作品が作れるため若手起業家が集結し、アイデアと技術で一攫千金を狙い開発にしのぎを削る。そのいっぽうで、夢破れて撤退する者も少なくない。若手起業家たちは中国を変えるのか。１９９０年生まれの若者に密着し、変革を模索するメイド・イン・チャイナの現場をリポート。

「世界で一番日本好き」とも言われる香港の人たち。なんと、５人に１人が日本を１０回以上訪れている。“日本通”の香港の人たち。最新のトレンドが「レトロな日本」だ。昭和の日本を再現した居酒屋や古民家が人気だという。知られざるトレンドをたっぷり紹介する。

東日本大震災の後、世界中から義援金が寄せられたが、中でも台湾からは２００億円という群を抜く額が被災地に届けられた。なぜこれほど巨額のお金が集まったのか。台湾在住の作家・木下諄一さんは、この問題意識をもとに取材し、３年かけて１冊の小説を書き上げた。見えてきたのは、「小学校」「日本語世代」「若者」などのキーワードだ。この小説から、被災地を支えた台湾の人たちの思いに迫る。

中国の旧正月、春節に披露される獅子舞。横浜や神戸の中華街でもおなじみだ。なかでも、重さ約３キロの頭を自在に操り切れ味よく動く獅子舞で知られる広東省の仏山（ぶつざん）は発祥の地の一つとして知られる。しかし、歴史上多くの武術家を輩出してきたこの地でも、武術の動作を基礎とする厳しい練習を敬遠したり、すぐに脱落するなど獅子舞のなり手が不足しているという。その中で、黄其倣さんは若手ながらも保存会で一番の演じ手として、数々の大技を習得。保存会が行っている幼稚園などへの出張授業や出前講座でも伝統の技を披露して獅子舞の魅力を伝える役目も担っている。伝統を守り技を伝えようと奮闘する若者の姿を伝える。

世界で活動する自転車チーム、チーム・ノボノルディスク。全員が糖尿病患者（一型）という、世界初のプロチームだ。創設者のサザーランド氏は生後7カ月で糖尿病と診断され「運動は危険」とされたが、憧れを捨てきれずロードレース界に。チームはサザーランド氏に触発されレース競技を決意し参加。レース中も血糖値の測定、インスリンの接種など体調管理を徹底しながら細心の注意で挑む。抱く思いは「１人でも多くの糖尿病患者に夢を与えたい」。先月、宇都宮で開催されたアジア最大のレースに出場したチームの姿を通し競技と糖尿病との二つの戦いを伝える。

減速傾向が続く経済の起爆剤にしようと、中国政府が打ち出した新たな国家戦略「インターネットプラス」。人件費が高騰する中、受注から生産、発送までを簡単に管理できる情報共有アプリを開発した中小企業の経営者がアプリを無料で公開。従来の労働集約型から効率性を求めて変わりつつある“世界の工場”の今を伝える。

１９８０年代、派手な絵柄とアクションで人気を博した「香港漫画（港漫）」。中国社会では、日本の漫画の台頭によって柔和なキャラクターに魅了される若者が増え、姿を消しつつある。さらに、中国当局による香港の出版物の輸入制限が追い打ちをかけている。そうした中で「香港漫画」の文化を残そうと奮闘する一人の漫画家の活動を通して、「香港漫画」の魅力を伝える。 出演：塚本観知夫（上海支局カメラマン）＊リポ

シンガポールには、「ホーカー・センター」と呼ばれる屋台村が人気だ。国内に１万５０００店ほどあり、アジアの多様な味を提供してきた。しかし、ほとんどの店は家族経営。そのため、後継者不足から閉店を余儀なくされる食堂が増えているという。こうした中、大手電機メーカーの駐在員だった４８歳の日本人男性が脱サラして名門店に弟子入り。試行錯誤を繰り返して作り上げた麺料理が人気を集めているという。日本人シェフの奮闘を追う。 出演：大矢拓生（シンガポール支局カメラマン）＊リポ