今回の研究で脳と骨髄の摘出にともなう痕跡や切り傷が特定された/Antonio Rodríguez-Hidalgo/IAM/Francesc Marginedas/IPHES-CERCA (CNN) かつての欧州に存在していた古代人類は、死んだ敵の頭蓋骨(ずがいこつ)から脳をすくって食べていた可能性があるという研究結果が、科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。 フランスとスペイン、ポーランドの研究チームは1万1000~1万7000年前に現在の欧州で栄えたマグダレニア人の人骨10柱あまりを調査した。 画像診断技術を使って調べた結果、長骨の中の骨髄や頭蓋骨の中の脳が取り出された痕跡があることが判明した。 マグダレニア人の間では、葬儀としての人肉食や暴力の一形態としての人肉食が珍しくなかったことは、別の研究でも指摘されている。
