サバ美の手術 偉大な音楽家の死 前回、もうすぐ手術を受けると書いたうちの猫サバ美は、無事に術後1カ月たち、穏やかに過ごしている。ばっさりと縦に開いていた傷口もすこし凹凸があるくらいで、そられたおなかの毛もふわふわとした産毛が気持ちいい。サバ美が受けた大手術の術後としては獣医師も驚くほどの回復力で、入院も2泊のみ、家に帰ってからはどんどん動き回って棚の上に登ろうとするのをまだだめーー!と止めていたほど。 生き物が日に日に回復する様は神秘的だ。当人の意志や努力とは別のところで、治癒力が身体を乗っ取るとでもいうような、大きな力を感じる。自分の子宮筋腫の手術や帝王切開の時に感じた、その「日に日に良くなる」という実感は、その後の私の人生を支えている。生きていればいつか傷は癒えると、どんなに痛い時も思い出す。希望が片隅にある。 先日、偉大な音楽家が亡くなった。親戚のような特別な人だった。直接ありがとう