10ー12月期は任天堂にとって、年末商戦を含む最大のかき入れ時。家庭用ゲーム機「スイッチ」発売から2度目となり、今後の収益を占う意味でも重要視されていた。任天堂は「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」など人気ソフトを発売し、てこ入れを図っていた。 古川俊太郎社長は「なぜ届かなかったのか、しっかり振り返って来期以降に生かしたい。あまり心配はしていない」と説明。「ビジネスを拡大していくうえで基盤はできつつある。来期は拡販の余地が残されている」と述べた。 スマホゲーム向けのマリオカートシリーズ最新作も3月末までに配信予定だったが、品質向上や配信後のサービス内容拡充のため夏まで延期する。任天堂はスマートフォン向けゲームからの収益増加を図っており、新規のキャラクターを使った「ドラガリアロスト」もスマホ向けに配信していた。 アシンメトリック・アドバイザーズのシニアストラテジスト、アミ-ル・アンバ