昨年から大ブームになっているキーワードとして「クラウド・コンピューティング」がある。クラウド・コンピューティングとは,自分が実行したい作業をインターネットの先にあるサーバーに処理してもらうようなシステム形態を指す言葉である。ユーザーは,作業が実際にどこでどのように処理されているのかをまったく意識する必要はない。 ユーザーがWebブラウザなどを操作すると,そこで指示した内容がインターネットのどこかで処理されて結果だけが戻ってくる。つまり,ユーザーから見ると,あたかもインターネットが自分の要求した内容の処理をしているかのように見えるのだ。インターネットを図などで表すときに,中が見えない“雲”のイメージで表現することがよくある。パケットがどのような経路を通っているかを意識したり制御したりすることが難しいためだ。この雲(cloud)に処理してもらっているように見えるため,クラウド・コンピューティン
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