東京によってから、ベルリンに来ています。 フンボルト大学の理工系キャンパスの近く、ベルリンの南東部の湖沼地帯にある会議施設に滞在しています。ドイツが東西に分かれていた時代から、東ベルリンで毎年開催されてきた素粒子論の国際会議で、東西統一後も続き、今年で第41回目だそうです。 ベルリンには2010年の春に3ヶ月滞在したので、懐かしいところです。 ⇒ 当時のブログ 左の写真は、会議場の庭から湖をながめたことろです。ルネ・マグリットの絵のような風景だったので、貼ってみました。 さて、日本数学会が年に4回刊行している『数学通信』の2012年夏季号に、巻頭言を書きました。 タイトルは「役に立たない研究の効能」。編集部のご了承を得て、ここに転載します。 役に立たない研究の効能 一昨年の秋に、カリフォルニア工科大学の数学教室の方々から数学教授を併任にならないかと聞かれました。私は物理学者として教育を受け
地球上の多くの生物は、オスとメスに分かれており有性生殖を行う。このことは多様性を生み出すことに貢献しているが、いっぽうでそれによるコストも存在する。そのため、一部の生物では雌雄同体もしくは性転換などによってそのコストを減らしている。しかし、多くの生物ではオスはオスの、メスはメスの役割しかできない。なぜこのようなシステムになっているかを説明する仮説の1つに、オスどうしが争うことで種の改善を図る、というものがある。この仮説を確かめるため、イースト・アングリア大学の研究者チームがゴミムシダマシ科の甲虫を10年にわたり交配・観察したという(WIRED)。 その結果、性淘汰が強かった集団はより強い耐性を獲得したいっぽう、弱かった集団はより耐性がなく、10世代の間にすべて絶滅したという。ここから、オスの競争は種の遺伝的優位性を保つために必要不可欠だといえることが分かったという。
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