中学、高校生の2割以上が授業中に居眠りしていることが、厚生労働省研究班(主任研究者=大井田隆・日本大教授)の約9万6000人に対する全国調査でわかった。 居眠りする生徒の割合は、学年が上がるごとに増え、中学から高校へ進学すると、一気に2倍以上になる。就寝時刻が遅くなり、睡眠の質が低下するのが一因らしい。27日から秋田市で始まる日本睡眠学会で発表する。 研究班は、無作為で抽出した全国244校の中学、高校に、授業中の居眠りや睡眠、生活習慣についてアンケート調査を行い、170校から回答を得た。 居眠りについては、過去30日間に「まったくしない」「めったにしない」「時々した」「しばしばした」「常にした」の5段階で聞き、「しばしば」「常に」の合計を居眠りとした。