6日に道内で発生したブラックアウトから電力供給がほぼ全道で復旧し、道内の多くの小売店が営業を再開し始めた。ただ、棚から姿を消したままの商品もまだ多い。その代表がコンビニやスーパーなどの弁当だ。なぜ弁当は店頭になかなか戻ってこないのか。そこには、大手全国チェーンならではの「規格」というハードルの存在があった。 【動画】道路陥没や住宅損壊 札幌圏も深刻な被害 「そばはあるんですが、ネギがない。弁当の素材はあるんですが、漬物がない。そうすると『ざるそば』や『幕の内弁当』という商品は作ることができないんです」。大手コンビニチェーンの道内店舗に弁当類を供給する会社の幹部は目いっぱいに涙をためながら、苦しい胸の内を吐露した。「食材はいっぱいある。でも、チェーンの規格に合わない商品は出せない。この苦しいとき、地域の役に立てない。非常に切ない」 この工場に電力が戻ったのは、地震発生から丸1日以上たった7日