新規事業を通すには「4大要素」を完璧につかむ 起案者が必ず聞かれる要素として、大野氏は「儲もうかるのか?」「市場はあるのか?」「どうやって獲得するのか?」「なぜ他社が参入していないのか?」の4項目を掲げた。 特に最後の他社参入は、質疑応答で実際に大野氏が聞かれた時に一瞬戸惑った内容だという。「『良い提案だがなぜ他社はやっていないの』と問われた際は、ビジネスの規模が小さく、彼ら(他社)のやり方が間違っていたといった失敗理由を説明する。たとえば、他社は技術的に対応できなかったが、自社は特許もノウハウもあると明確に答えると、他の質問に対しても説得力を持たせられる」(大野氏)と、質疑応答における対応の準備が重要であることを強調した。 その上で重要なのが「夢を語る」こと。経営層が「気持ちよく『こいつに投資してもいいか』と思わせるのが重要」(大野氏)だと語る。大野氏はプレゼンテーションの最後に、企業の