マーケティング施策を実行するうえで、最近の潮流やテクノロジーが実現しつつある仕組みをうまく活用しようとすると、「最初にすべてプランを決めてしまう」という従来当然のように行っていたスタイルが馴染まないことに気がつく。 マス広告を使用するような大きなキャンペーンでは、社内の決裁を得るためにも、「テレビCMはこういう表現で、こういうメディア計画で、こういう順番、段取りでキャンペーンを進めます」ということになる。多額のコストを使うからには、何をやるのか、何にいくら使うのかを事前に示すのは当然担当者の責任になる。 案外、予算化のための社内稟議書に書かれたおおまかなメディアプランが、代理店へのオリエンテーションシートの元になっていて、そうしたことが縛りになっているケースもあるだろう。 しかし、従来のこうした「最初にプランを決めて実行する」マーケティング施策は、あくまで、やり切ってしまうまで消費者の反応