高校3年生で当時の女子1500m日本記録をマークして、「スーパー女子高生」と呼ばれた小林祐梨子さん(33歳)。現在開催中の世界陸上に出場している田中希実が2020年にその記録を更新するまで約14年間にわたって日本記録を保持していた前レコードホルダーは現在、地元・兵庫県加古川市の少年院「播磨学園」で“計算の先生”として教壇に立っている。 「将来の夢はオリンピアンか数学の先生でした」と振り返る小林さん。どのようにして塀の中の教室へとたどり着いたのだろうか。少年たちのリアルな現状や計算指導に込める思いを聞いた。全2回の後編/前編は#1へ