放送史研究はこれまで「文書資料」に基づいて事実関係を記述してきた。『20世紀放送史』などの「正史」(オフィシャル・ヒストリー)は、文書資料の欠如を補うため放送関係者から聞き取りを行って編纂されてきたが、その音声記録は当研究所に多数保存されている。本稿では、その貴重な「口述資料」を、「オーラル・ヒストリー」研究の方法論を用いてよみがえらせる方向性を示す。素材として利用できるのは、700件の証言である。証言の傾向から、「生」ドラマ時代の現場、放送における女性史、放送の国際化という3つのテーマが浮かび上がる。そこでテーマについて、正史がどのような記述をしているか、先行研究がどのような記述をしているかをレビューし、分析に入る。分析の際には、リサーチクエスチョンを設定し、「正史」との対比、証言が行われた「場」と「発話行為」とに注意する。「口述資料」の「信頼性」についても、文献を挙げて述べる。この研究
東北学院大の学生有志が、東日本大震災の被災者71人に体験をつづってもらい、「3.11慟哭(どうこく)の記録」(新曜社)にまとめた。岩手、宮城、福島の3県の被災者が、震災当日の状況やその後の暮らしを自らの言葉で記している。広範な地域から震災の実相を描く証言集となった。 本の出版を思い立ったのは同大教養学部地域構想学科の金菱清准教授(36)=環境社会学=。 震災直後、学生に体験リポートを書かせたところ、さまざまな証言が集まった。「幅広い地域と世代から貴重な体験談を集めよう」。学生に呼び掛け、「震災記録プロジェクト」が昨年4月中旬、スタートした。 学生10人が被災地を訪れ、被災者に直接、体験談の執筆を依頼して回った。地域構想学科を今春卒業した大内千春さん(22)は「原稿依頼は難しい作業だったが、熱意を伝えて書いてもらった」と言う。 沿岸部で津波に巻き込まれた人、ノリの養殖再開を目指す漁業
東北大学震災体験記録プロジェクト(とうしんろく)では、2011年5月から10月にかけて、学生・留学生・教職員・生協・業者・訪問者の震災体験の聞き取りを行ってきました。 それを取り纏めた報告集『聞き書き 震災体験 ―東北大学90人が語る3.11』(新泉社、2012年3月5日発行、2000円+税、336頁)を出版します。 [問い合わせ先] 東北アジア研究センター 准教授 高倉浩樹(とうしんろく共同世話人) takakura(at)cneas.tohoku.ac.jp 文学研究科 准教授 木村敏明(とうしんろく共同世話人) kimura(at)sal.tohoku.ac.jp とうしんろくHP:http://toushinroku.blog.fc2.com/
昭和18年9月10日午後5時36分57秒、その時何があったのでしょうか?その時、鳥取に起こったことをご存じの方は今どれくらい いらっしゃるのでしょう?地域の記憶を伝えることは、図書館が果たす役割の一つです。 そこで、昭和18年の「鳥取大震災」について、県民の方々の協力を得て、現段階での記憶を集め、将来へ伝える材料として残したい と思い、平成23年9月10日に第1回の「震災の記憶を語り継ぐ」を開催しました。おかげさまで貴重な証言を多くいただきました。 ただ、もっと多くの方の記憶を記録として残したいと考えます。 前回参加できなかった方、この機会に「ぜひ伝えたい」という方、「その時どうだったのか聞きたい」という方、多数ご参加ください。 日時:平成24年1月29日(日) 午前10時30分~正午(午前10時受付開始) 会場:鳥取県立図書館 2階 小研修室 内容: ・はじめに 第1回「震災の記憶を語
3月14日(木)20:00~ 明日につながる101人のことば「被災地の聞き書き101」--個の物語から、社会を考える-- 【日時】3月14日(木)20:00~22:00 【URL】http://www.ustream.tv/channel/tokyofoundation 先日お会いした復興に従事する方の言葉です。「震災からしばらく経って最近自問している。お金だけで明日をつくれるのだろうか。被災地にお金だけを入れることは復興の遅れにつながるのではないだろうか。-本当に地域に寄与するには、その地域のこと、そこに暮らす人々の暮らしを知ることが大事なことだと気づいた。」 「被災地の聞き書き101」(以下、「聞き書き101」)は、大学生を含む47名が、東日本大震災で被災された101名の方々に、それまで営んできた暮らし、その中に溶け込んだ生活文化などを1対1でお聞きし、その話し手の言葉で文章にまとめた
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く