デジタルコンテンツへのアクセス方法を多言語化する 2016年6月,Europeanaは,“White Paper on Best Practices for Multilingual Access to Digital Libraries”を公開した。このホワイトペーパーは,文化遺産のデジタルコンテンツへのアクセス方法を多言語化するための,研究成果・参考文献などのリソースやベストプラクティスを集約している。また,デジタルアーカイブシステムを多言語化する際の課題や,システムの多言語機能の評価方法なども解説している。 ホワイトペーパーでは,データ,インターフェース,ユーザーとの相互作用という,システムの3つの構成要素に焦点があてられているので,本稿ではそれに従い,コンテンツへのアクセス方法を多言語化する方策について紹介する。 ◯データ まず,メタデータの記述言語を明確に示す。これはメタデータが
欧州のデジタル化新聞を集約するEuropeana Newspapers 2015年8月20日,欧州の文化遺産ポータルEuropeana(CA1785参照)のEuropeana Newspapersプロジェクトは,プロジェクトの最終報告書を公表した。本稿では,主にこの最終報告書に拠りながら,この大規模プロジェクトを紹介する。 ◯概要 Europeana Newspapersは,デジタル化された欧州の歴史的新聞をEuropeanaと欧州図書館(The European Library:TEL;CA1556参照)から利用可能にするプロジェクトである。2012年2月の開始から2015年3月の終了まで,活動期間は38か月に及んだ。欧州委員会(EC)の助成を受けており,プロジェクト全体の予算520万ユーロのうち410万ユーロはECからの助成である。プロジェクトには,ベルリン国立図書館(Staatsbi
Europeanaによるメタデータの品質に関する報告書 Europeanaは,2015年5月,メタデータの品質に関する報告書“Report and Recommendations from the Task Force on Metadata Quality”(以下報告書)を公開した。これは,2013年12月に設置されたメタデータの品質に関するタスクフォースの活動の成果である。 Europeanaには欧州の3,000を超える機関からのメタデータが集積されているが,メタデータの品質が切迫した問題となっている。報告書では,メタデータの品質に大きな影響を及ぼす7の要因を定義し,品質改善のための提言をしている。 ●高品質のメタデータの定義 報告書では,高品質のメタデータを,次の7点で定義している。 (1)信頼できるプロセスを経て作成されていること (2)発見可能性があること (3)可読性があるこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く