北京大学、清華大学と言えば、中国でも断トツのエリート校として知られ、13億人の中国人の憧れだ。だが今、その地位を揺るがす大学が新たに生まれ、中国全土から優秀な学生が殺到し始めた。中国政府に「盾突いて」まで設立したこの大学。背景には、極端なまでの詰め込み教育で学生たちを受験地獄へと追いやる、ゆがんだ中国の教育体制に対する不満があった。■「絶対に認めない」「絶対に許すことはできない。ダメだ。我々(
前回までのコラムで、「市場と人材の観点から中国の中産階級予備軍」に焦点を当ててきた。読者の皆様から、「やっぱり人材の話は面白い」「中国でビジネスをしていて、いちばん分からないのはヒトの話。現場に足を運んでいる加藤さんが語るヒトの話はやっぱり面白い」「人材の話をもっと知りたい」など、激励のお言葉を数多く頂いた。この場をお借りして厚く御礼申し上げたい。皆様のご理解・ご支持がなければ、連載『脱中国論』は成り立たないと強く認識している。 皆様からのご要望を受けて、これから2回、もう少しだけ人材の話をしようと思う。 今回は中国人材育成の起点、そして根幹を成している“お受験事情”を、筆者が大学の学部で過ごしていた時代を振り返りながら考えてみたい。中国大陸、香港、欧米という3つの視座から捉えてみよう。 学歴の重要性は低下しつつある 中国の大学受験は、文系・理系が分かれた上で「全国統一試験(通称:高考)」
今からちょうど20年前、お国の民主化を要求する学生や知識人らが天安門広場に向かった。一般市民によって形成されたデモ隊であった。結果、中国人民解放軍によって武力鎮圧された。多くの命が失われた。これを受けて、中国は西側諸国から制裁を受け、国際的に孤立することになる。 「天安門事件」(以下、略称「六・四」を用いる)は中国(大陸)では間接的にタブーとされてきた。国内におけるテキスト・書籍などに掲載される際にも「北京政治風波」などとぼやかされることが多い。「軍による武力鎮圧」という文脈も、当局は認めようとしない。国民に伝えることもしない。 1980年代後半は中華人民共和国成立後最も民主的な時代だったという。政治の議論も自由にできたらしい。ある著名作家は、「この20年の間、中国における民主化風潮は退化した。中国は徹底した警察国家になってしまった」と筆者に漏らした。経済の高度発展と政治的な民主化プロセス
他大との競争に危機感 少子化時代の大学の生き残り策として、中国人留学生の獲得競争が激化する中、中央大学(永井和之学長)は8日、上海の環球金融センターでシンポジウム「東アジアの時代と大学連携」(読売新聞社など後援)を開いた。 中大が2010年に創立125周年を迎えるのを記念した催し。優秀な留学生の獲得など国際戦略の第一歩と位置づけた。 シンポジウムでは、中国国務院発展研究センターや上海社会科学院、北京大、韓国・建国大などの専門家が東アジアの経済、文化交流における教育機関の役割などについて意見交換。地元学生ら約450人が会場を訪れた。 この中で、中大が04年から受け入れている中国内陸部の大学教職員研修について、焦必方・復旦大経済学部教授が「経済後進地域の文化水準向上に有益」と評価。また、李善同・同センター研究員は「中国では法治社会建設のため多くの優秀な人材が必要」と、定評ある中大の法学教育との
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