電通総研メディアイノベーション研究部では、東京大学大学院情報学環の橋元良明教授と共同でオーディエンス(=メディアからの情報の受け手)の変化について研究する「オーディエンス・インサイト研究所」を発足させ、人間の情報行動について様々な研究を続けています。今回は、その研究の中からご紹介します。 当研究チームでは、オーディエンスの最近の情報行動パターンに関してひとつの仮説を立てました。テレビや新聞などの伝統的なマスメディアは「ニュースの初期認知ツール(基礎認識の確立)」 として機能し、ネットメディアはそのニュースの「動向追跡ツール(最新状況の確認)」として機能している面があるのではないかというものです。 そこで、定量調査の中で以下のような質問を行ってみました。 「Q あなたは、テレビのニュース番組や新聞などで知ったニュースに関して、その後時々刻々と変化する状況について、最新動向をネットでチェッ