マニュアルフォーカスオンリーで金属外装という、一連のZFレンズの特徴を引き継ぎついだマクロレンズ。さらにフルサイズ対応のマクロレンズとしては珍しく、開放F2を実現しています。一般的なマクロレンズのF2.8より1段明るいため、よりボケを活かした絵作りが期待できます。 F2ともなると被写界深度が浅い上、さらにマクロ域ではピント合わせが非常にシビアです。しかし、フォーカスリングの動きはなめらかで、ピント合わせの操作性は抜群。「さすがはマニュアルフォーカス専用のレンズ」とうならせられました。バヨネット式レンズシェード(レンズフード)も金属製で、レンズに「カチリ」とはまる感触も含め、他社の現行国産マクロレンズにはない高級感があります。 画質は開放から充分なコントラストを維持し、ピントが合った部分はとてもシャープ。それでいて、ボケに至るまでの描写もなだらかで、立体感に優れる印象です。細かく見れば、距離